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フィクションと青春実録の織り合い
母親に、もし離婚するってことになったらどうする?と聞かれ、お母さんについて行くよ、と言った。わたしに与えられた0.5秒の間に、沸々と湧き上がる複雑な感情から1番近い場所にあるものを掬い上げ、放り投げて目を逸らした。それの行方は見届けていないけれど、恐らく母親のひとつの錘(カルトン上の文鎮や、本の栞などの重り、印。または、布団に形取られた人間のいた形跡、沈没)となり、残り粕が地面に落ちて僅かな隙間
もっとみる死にたいと願うクソ共よ
17歳。高校2年生です。
死にたいと喚きながらも深夜11時の夜道、10歩に1回後ろを振り返りながら足早に家路を辿るお前。ウキウキしながらツイッターで他人を攻撃したのに、思った通りの反撃が来ず撃沈する中学2年生のお前。そしてそれを定期的に思い出して頭を抱える数年後のお前。最近知った有名若手バンドのライブに初めて行ったくせに「昔の方が良かった」とか言っちゃうお前。毎晩リスカ画像をセンシティブ設定
どこにも行けない気がしてる
デケー音しか出すな。間奏で自己陶酔叫んでたくせに曲終わった瞬間前髪直すな。ついてこいって言ったのに宗教作るだけ作って急にいなくなんな。加工で育つな。電車で1個空きに座れないような位置に座んな。巻き髪触んな。風吹くな。マックでスマイル頼むな。女々しい曲書いて浮気すんな。ほしい物リスト載せんな。下品とやんちゃ履き違えんな。分かりにくい愛示すな。バンド垢で女漁んな。女もバンド垢で自撮り載せんな。不健康
もっとみるわたしの2022ってしょぼ
2022年終了まで片手で足りるほどになった。クリスマスが終わって年越しを待つしかなくなって、いつも見てもないのに今年はガキ使がないことを思い出したりして、マフラーを巻いても寒くなって、冷たい手を繋いでくれる人がいたりいなかったりして、とりあえず、今年が終わるぞと行く場所行く場所で教えられているわたしたちは、今頃同じことを考えている、おそらく。
何もしてないねと話しながらも、やはり考えているのでは
わたしってだいぶラブリーな女なんですという話
わたしってだいぶラブリーな女なんです。わたしのラブリーさを100として、100分かっている人間はこの世にもあの世にもいないでしょう。わたし自身もわたしのラブリーさを100分かっていないのです。残りの人生で分かりきれるといいなと思うけれど、ラブリーさが年々増築していって結局分かりきれずに死んでゆくと思います。
なぜ急にこんなおかしなことを言い出したのかと言うと、わたしはあまり長生きしなさそうだと
誰にも見つけられない星になれたら
iPhoneを購入すると付いてくるイヤホンはどうにも私の耳の形に合わなくて、音量を少し大きくしようもんならすぐに音漏れしてしまう。だけど私は図々しい女なので、そんなことは気にせず音量ボタンの上の方を連打する。イヤホンからandymoriの「誰にも見つけられない星になれたら」が流れている。多分音漏れしすぎて、スピーカーみたいにすれ違う人々にはっきりと聴かせてあげられてると思う。andymoriはも
もっとみるI hope I die before I die.
死にたいやらの類と離れることは不可能である。昨日梅田のビルから飛び降りた地下アイドルは、死にたいだなんて思っていないのだ。死ぬと思ったのだ。死にたいと思えている時点で生きるのだ。生きてしまうのだ。もし殺してくれと渋谷の中央で叫んだとして、殺してやりましょうかとかいうおかしな人間が本当に現れたとしても、できるだけ痛くしないでなんてばかげたことを口にするのだ。痛みを通れない人間は必ず生きるのだ。食べ
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