ご提示ください

先日、キングオブコント準決勝のチケット抽選があった。

準決勝ともなると人気にも人気で、35組の出演者が確定している状態でチケットを販売しているのもあって、1200キャパの会場でも結構な人数がチケットを取れないし、一般販売なんてあってないようなもの。準決勝1日目は当選してくれたものの2日目は見事に落選した自分は販売開始10時にサイトに入ったのにすでに完売していた。あれを取れた人が仮にいたのなら、それはもう人間ではない。

さて、ここからが本題。

最近、よく見かける文「ご提示ください」。

人気公演のチケットを抽選から何枚も申し込み、あるいは他人の名義まで使い、協力し合い、なんとしてでもチケットを手に入れようとする行為。そして、複数枚当った場合、いい席以外を定価で売り出したり、所謂「最前列のセンター」に近い1番人気とされる席を取り、高値で転売として売り出す。
転売した席はあえて「ご提示ください」と、金額を提示してもらうことによって1番高い価格を得ることができるし、買う側もどうしてもその席が欲しいという欲に負け、元値の何倍もの価格を提示してしまう。

自分はこのようなことは一切したことがないし、それでなくても転売はありえない。そして、最近若手芸人の人気や若いファンが増えるにつれ、この手のものがどんどん増えていくのを感じる。

ありえなすぎる。気持ち悪い。

賞レースでなくても普通にありえないのに、特に賞レースという、芸人さんにとっては人生がかかっている大会でこれをやってしまう。キングオブコント、M-1グランプリなんて、観たいと願っても観れない人なんてたくさんいるのにそんなことよりも自分のことしか考えられない人たち。
そして、席は売れず普通の寄席やコーナーライブでも最前列センターが空席なんてこと、珍しくはないんですよね。ついこの前も人気芸人さんの企画ライブに行ったけれど、最前列センター、2席、最初から最後まで誰も座ることはなかった。

お笑いの現場でこれが増えてしまっているの、普通に考えて酷い。

何がご提示くださいなのか。

昨日フースーヤの田中さんもつぶやいてた。

フースーヤの出るライブ、特に単独のチケットは非常に人気で吉本のチケットサイトの有料会員に入っていても落ちる人は落ちるくらい。

取りたくても取れない人の気持ちを踏み躙ってまで、自分のことしか考えていない哀れな人たち。

そんなことやる人は、お笑いの現場に来なければいいのにね。


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