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囚人と自由な人間、意志なきものになりたくない

コロナ禍で注目された
ノーベル文学賞作家カミュの小説
「ペスト」ですが
私は未だ読んだことがありません。

すると、つい2、3日前
家にこんな本が…



カミュの小説「ペスト」は、
疫病を題材に「人間」を問う小説です。

疫病という
人間にはどうすることも出来ない
不条理、理不尽の中で
人間の姿が対極の2種類に炙り出されます。

「囚人」と「自由な人間」

諦めの虚無感、無関心
与えられることへの依存心で
戦いや挑戦、意志を持つことすら
放棄した囚人。

諦めず、与えられているあり方に抗い
意志を持って
戦い=挑戦し続ける自由な人間。

ここでの自由とは
意志を持てる自由。
意志に従い行動できる自由。

ここでの自由な人間たちは
互いの心に共感する人間の優しさ
繋がっていきます。

二極のあり方の
どちらが素晴らしいとか、良いとか
だからこうしよう!とは
言われたくないと思っています。
(まるで学校の道徳の授業のように)


これは
自分の選択だから。


できるもできないも
自分が選んでそうしていることだから。


できたらいいなと思っていても
できないことが沢山ある。


自分の体の弱さだったり
心の弱さだったり。


けれど
弱いと分かったから
弱さを自覚したまま強くありたい
思っているのも事実です。


父親がいないから
収入が少ないから

母子家庭らしく贅沢しちゃいけない。
目立っちゃいけない。

学校では

ちゃんとしなきゃいけない。
頑張らなきゃいけない。

(一方的に)当たり前と思われている
基準や価値観に抗ってみる。

反対されても故郷を出るし
一人でも海外に行くし
男社会の職場に飛び込んでみる。

結婚したけれど離婚もするし
シングルマザーになるし
子育てと仕事を両立するし
安定だけの職場も辞めてみる。

自分の思う生き方をしてみる。

全てが自分の意志で
抗い、挑戦。

囚人も自由な人間もどちらも同じように
いつかは死にます。

けれど、その時何を思うのかが
おそらく違います。

そんなことを思う新月の夜。





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