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腹膜中皮腫闘病日記 -vol.19-


※前回のお話はこちら


2024年5月28日

いよいよ迎えた退院の日です。


元々は4日間の入院予定でしたが、
2日延びて6日間となりました。


相変わらず手術の傷はかなり痛むのですが、
1人でトイレに行ったり顔を洗ったりと
日常生活も腹筋に力さえ入れなければ
問題なく送れそうな状態になってしました。


ということで、
諸々の手続きをして病棟を後にします。

次回は3日後にまた外来で診察を受ける予定で、
そこで腹腔鏡の結果を聞いたりすることになりそうでした。



退院の時間がお昼ご飯時ということもあり、

すぐに病院内のレストランに行きました。


術後からはお粥をちょっと食べられた程度で、
それ以外にまともな食事はほとんど口にすることができていなかったので、
メニュー表が輝いて見えました。

選んだのはオムライス。


もう感動する美味しさでした。


しばらく「美味しいもの」を食べていなかったので、
それはそれは涙がちょちょぎれる美味さのオムライスでした。


まだまだ体調も万全ではなかったですが、
無事にオムライスも完食することができました。


そして久しぶりの我が家に帰宅。

さて、帰宅してからも問題です。


なんたってお腹の傷が痛い痛い。

何度でも言いますが腹筋に力を入れることができないので、
椅子に寄りかかることすら困難です。

家での楽な姿勢を色々試したのですが、
なかなか快適に過ごせる姿勢を見つけることができませんでした。


病室のリクライニングベッドが恋しくなります。


そして何より大変だったのは
お布団で横になることです。


我が家はベッドではなく地べたに敷布団スタイルなので、
直立の状態から床に座り、
そこから身体を横にしなければならないのです。

健康な状態ならなんてことない動作ですが、
腹筋に力を入れると激しく痛む状態で
この動きはかなり困難です。


というか、普通に無理でした。


布団の上でうんこ座り体制にはなれるのですが、
そこから身体を横にするのがどうしてもお腹が痛んでできません。

結局、とりあたまの力を借りて
横になったり起き上がったりすることになりました。


これでもなかなか大変だったのですが、
なんとか寝たり起きたりができたので良かったです。

一人暮らしだったら本当に絶望でしたね...


そんな感じで帰宅してからもなかなか大変ながら
一応なんとか過ごすことができました。


ただ、翌日にはまた熱が出て苦しみもあり、

何より早速腹水が溜まってきていました。


しかも心なしか溜まるスピードが
以前にも増して早い気がします。


おいおい大丈夫かと...

癌の症状が進行してしまっているのか、
腹腔鏡の影響なのかわからないですが、
みるみるうちに腹水が溜まってきて恐怖も感じました。


さらに翌日にはもう腹水でお腹がパンパンでした。


腹腔鏡の傷は糸で縛ってあるのですが、
傷口から腹水が溢れ出てくるんじゃないかという勢いです。


そんな感じで退院して2日しか経っていないにも関わらず、
すでにめちゃめちゃ苦しかったです。


翌日5月31日は外来で病院に行くので、
その際に腹水を抜いてもらわないと
もう破裂しちゃうなと思いました。


ひとまずはあと少しの辛抱と自分に言い聞かせ、
なんとか外来の日まで過ごしました。


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