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腹膜中皮腫闘病日記 -vol.15-


前回のお話はこちらをクリック。



い”た”い”く”る”し”い”い”た”い”く”る”し”い”い”た”い”く”る”し”い”い”た”い”く”る”し”い”い”た”い”く”る”し”い”………………….!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


これほどまでに痛くて苦しい目覚めを
味わったことがありませんでした。



手術が終わったようで
全身麻酔が切れて意識が戻ったのですが、

まさに地獄でした。



意識が戻った瞬間はまだ鼻だか口だかにも管?が入っていて、

まず呼吸が困難。



ほどなくして口と鼻の管は抜いてもらえたのですが、

もうお腹の傷が死ぬほど痛いのです。




穴を複数箇所空けてた直後なので、
痛くて当然ではあるのですが、
それにしたって痛い。


それはもう、痛いったら痛い。




調べると

「腹腔鏡は痛みが少なく、患者負担が少ない画期的な内視鏡!」


みたいに出てくるのですが


どこが痛みが少ないんじゃい!!!!!


と声を大にして叫びたいです。


ちなみに空けた穴はおへそ以外は
糸で縛って閉めてあります。


おへそは空けた直後なはずなのに、
何と糸で縛らなくてもしっかり閉じているのです。


それはそれですごい。

後から聞いた話ですが、
腹水もあるためきつめに傷口を縛っているっぽかったので、
それも痛みが強い原因の可能性があったようです。


もしかしたら空けた穴も
通常よりも大きいものだったのかもしれません。



そんなわけで意識が戻った時には
激烈な痛みと苦しみでした。

圧倒的に今までの人生で
1番痛くて苦しかったです。



堂々の第1位更新でございます。



術後はすぐに手術室から運び出され、
ストレッチャーで病室に移動となります。


移動の際も少しの振動すらも
傷に響いて痛いったらありゃしません。



病室に着いてからも全力で顔をしかめて
痛い痛いと連呼していたと思います。




恐ろしいことに、

これでも痛み止めも使用されているのです。



全く効いている気がしませんでしたが。


痛み止めも一定時間を置かないと次の投与ができないらしく、
確か病室に戻ったのが16時とかだった気がするのですが、
次に痛み止めを使えるのが18時過ぎと言われました。


「2時間もこんな痛み耐えられない!!!」
というのが率直な思いでした。


看護師さんに今の痛みは10段階中いくつかと聞かれたのですが、
10段階なんかでは表せない痛みでした。



あまりに痛い痛いと訴えるので、看護師さんが

「一応1番強力な痛み止めも使うことはできるんですけど…」


と言ってくれて、どうやら麻薬成分?を使用した
麻薬系鎮痛剤の何某かのようです。


私は極力お薬は使いたくない派なので
普段なら我慢すると思うのですが、
この時はそんなこと言っている余裕はありませんでした。


麻薬だろうが何だろうが
とにかくこの痛みから解放されたい一心で、

「じゃあその痛み止めお願いします!!!」


と即答しました。



その痛み止めが効いてくれることを祈るばかりだったのですが…


待てど暮らせど痛み止めが到着しません。


こういう苦しい時間って余計に長く感じるので、
もうね、待ってる時間も本当に辛かったです。


なんやかんや17時半を回ったくらいで
「もう少しで痛み止めが用意できそう」
と言われました。


すでに1時間以上経ってるわけで、
もう痛み苦しみが強い1時間は
普通の1時間とはワケが違うのです。


ただ、このくらいになってくると
先ほどの痛み止めをもう1度使える時間も
あと少しになっていました。


そして、少しですが痛みもピークに比べると
若干は落ち着き始めた気もしてきていたので、

1番強いと言われた痛み止めは一旦断ることにしました。


使わないでやり過ごせるなら
それに越したことはないですからね。



というわけで、18時過ぎまで粘って
もう1度同じ痛み止めをもらいました。

気持ち程度痛みは落ち着き始め、
じっとしている分には我慢できるレベルにはなってきました。



ただ、全くもって自力で動くことができません。



ベットで仰向け状態なわけですが、
少しでも動こうとすると激痛が走ります。

ちなみに、この時の状態はこんな感じです。

点滴が当然刺さり、
足には血栓予防のマッサージ機が装着され、
そしてトイレにも行けないのでち◯ち◯にも管が刺さっています。


このち◯ち◯の管がですね~、
また違和感が半端なくて不快極まりないんですよね。


ただ、当然ですがトイレに行けるようにならないと
この管は外してもらえません。


絶望です。




こんな状態なので、せめて少し寝返りを打って
横向きになりたいと思っても
それすら簡単なことではありません。

ずっと仰向けだと背中やらが痛くなってくるので、
何とか体制を変えようと手でベッドの柵を掴んだりして背中を浮かせようとするのですが…


やはり動くとお腹の傷が痛みます。


こんなにも自分が無力であると感じることも
なかなかないのではないでしょうか。


正直、この後どうやって夜を越えたのか、
記憶がありません。


日中はとりあたまと母上も付き添ってくれていたのですが、
面会時間の制限もあるので夜は1人で過ごしたはずなのですが…


この痛みの中、4人部屋で1人でどうやって過ごしたのか…


少しくらい寝たのでしょうか…

わかりません。


とにかく苦痛でいっぱいの術後1日目でした。




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