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腹膜中皮腫闘病日記 vol.20~地獄の3択→病名確定~

前回のお話はこちら。



2024年5月31日


地獄の審査腹腔鏡を乗り越え、
術後初めての外来です。

本当に本当に地獄だった審査腹腔鏡、
腹水の原因を特定するための検査だったわけですが、
未だに結果は聞いていませんでした。


手術時に付き添ってくれたとりあたまと母は
お腹の中がどんなもんだったかさらっと写真も見せてもらって
聞いていたみたいですが...

どうやら腹腔内に播種結節という
がん細胞のしこりみたいな、
嫌〜なやつがバラバラと散らばっているようです。


それくらいしか私も聞いていなかったので、
腹腔鏡の結果を聞くべく診察に向かいました。


結果としては、

・腹腔内に播種結節がバラバラと見受けられる(腹膜播種)

・1箇所、腸を食うようにしてがん細胞が侵食しており、
腸閉塞のリスクがある

・腸閉塞はバイパス手術でなんとかできることもあるが、
私の場合もし該当の箇所が閉塞したらバイパス手術は無理らしい

・おまけに肺にもすでに多発転移していて、肝臓も単発で転移の疑いあり


という感じでした。

腸閉塞は勘弁してほしいですね...


そして、肝心の「病気の特定」についてですが、
3つまで絞り込めたようです。

①悪性腹膜中皮腫

②特殊なタイプの肉腫

③先生も見たことも聞いたこともないようなわけわからん癌


とのこと。

なんですかね、この地獄の3択...笑

③の見たことも聞いたこともないようなわけわからん癌とか、
もう絶望感120%です。


そもそも全部希少がんなんですよね。


で、①の腹膜中皮腫であればこちらの病院でも症例もあり、
引き続き治療を受けることができるとのことでした。


しかし、残りの②か③だった場合、
こちらの病院では治療は難しそうとのことで、
その場合はより専門的な病院に転院しなければならないとのこと。


すでにこちらの病院もだいぶ大きな病院なのですが、
そこでも手に負えないって...すごいです笑

もし転院するとなると、
築地にある国立がん研究センターになりそうでした。


いや〜、築地に毎度通院なんてやってられないので、
それだけは本当に勘弁して欲しいですね。

現在の病院は車やバイクでも20分程度、チャリでも行けるし
時間はかかりますが最悪徒歩でだって行けなくはない距離なのです。


なので、この地獄の3択で考えるなら
なんとか①の腹膜中皮腫にしてほしいところです。

いや、腹膜中皮腫が1番マシであるって状態も
どうなのという感じなんですけどね笑


ただ、先生の見立てとしても
①の悪性腹膜中皮腫が1番可能性が高いと思うとのことでした。


なので、もし腹膜中皮腫である場合は
少しでも早く治療を始めた方が良いとのことで、
病気を断定するのにさらに1週間程度かかる見込みだが
腹膜中皮腫であると想定して治療計画を進めていくとのことでした。


あ、ちなみになぜ1週間くらいかかるのかというと、
地獄の腹腔鏡で取り出した私の細胞を検査に出しているそうです。


その検査がそんなすぐには結果が出ないようでした。


では、具体的に腹膜中皮腫の治療って何するのという話ですが

すでに転移もしていますし、
そもそも腹腔内にバラバラとがん細胞たちが散乱している状態なので、
手術で取り除けるものではありませんでした。

ということは...

はい、抗がん剤1択です。


というわけで、
早速第1回目の抗がん剤の予定が組まれました。


あ、抗がん剤というのは1回打って終わりではなく、
定期的に何クールか繰り返し打ったり、
もう半永久的に打ったり、色々みたいです。

第1回目の抗がん剤は6月12日からということで、
6月12日から入院、翌日抗がん剤注入
という感じのスケジュールになりました。


私はこれまで病院とは無縁の生活だったので、
抗がん剤についても全然知識がなく、
「家で飲める薬かな?」
くらいに思っていました。


また入院か〜と思いつつ、
腹腔鏡やるわけではないし、
今はとにかく腹膜中皮腫であることを祈るのみでした。


そもそも肉腫とかだと築地行きになりますからね...


というわけで、1週間以内に連絡がなければ
6月12日に入院ということで
予定を立てておいてくださいと言われました。


この日が5月31日ですから、
2週間足らずですぐ入院、そして抗がん剤と
なかなかのハードスケジュールです。


思ったんですけど、普通に仕事している中で
こんな状況になったらたまらないですよね。


仕事しながら闘病とか絶対できないだろうなと思いました。


で、この時点でまた腹水パンパンで苦しかったので、
診察後は恒例の腹水抽出。

かなりパンパンな気がしたので
5リットル以上は少なくとも抜けると思ったのですが、
この日は3.6リットルしか抜けませんでした。

そして、腹水を抜いた直後は
お腹の圧迫感?みたいなものが酷くなる症状が出るようになっており、
この日も腹水抜いてからしばらくは歩けませんでした。


結局1時間くらいベッドで横になって休んでから、
なんとか帰宅しました。

ここから入院予定の6月12日までの間も
体調的にはだいぶ良くないことが多かったです。


熱が出ることも多かったですし、
ご飯もあまり食べられなかったり...

メイバランスなどの栄養補助食品的なものが
主食になっていました。


そして、5月31日の外来から1週間以上しても
特に病院からの連絡はありませんでした。

はい、悪性腹膜中皮腫で確定です。


とりあたまが上のエッセイ漫画でも書いてくれていますが、
腹膜中皮腫は通常確定診断までに結構時間がかかるらしいです。

私の場合、最初にクリニックを受診してから
2ヶ月弱でここまで来ているので
かなりのハイスピードです。


主治医の先生にもテキパキと進めていただき、
本当にありがたい限りですね。

というわけで、
腹膜中皮腫確定=6月12日からの入院&抗がん剤治療も確定しました。


この時期は本当に体調も良くなかったのですが、
少しでも回復を目指すべく、抗がん剤治療を頑張ろうの気持ちでした。



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