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【休職まで4】診断がおりてから休職まで

【休職まで3】では、
適応障害の診断がおりるまでの自覚症状のお話をしました。

  • イライラ・絶望感

  • 自暴自棄な行動・言動(家族・同僚に対しても)

  • 仕事中のめまい・吐き気

この違和感がある中でも、心療内科の受診を避けました

結果、直後に受診できたから良かったものの、
違和感を「自分自身でコントロールできない
と少しでも思ったら、
一刻も早くプロの手を借りることをおすすめします。

受診した結果、ついに「適応障害」と言われたあと、
休職にいたった流れをまとめます。

会社によって異なると思いますが、
「休職」という、珍しい事象になるかと思うので、
手続きなど参考になれば幸いです。


適応障害の診断後の流れ

診断書をもらう→会社に出す

診察していただいた先生に書いてもらいました。
(残念ながら実費負担で、3,000円くらいかかります……涙)

ちなみに、当時は「休職したくない」と考えていました。

その意向を汲んで、診断書の内容は
「休職が必要」などではなく、
「ストレス源に配慮した対応を求む」
といったものになりました。

診断書を企業保健師さんに送ったところ、面談が設定されました。

この面談で、確実に、
休職を勧められることが見えていたので、
信頼できる人に、少し相談をしました。

面談前に周囲に相談

これは、精神的に負荷かかるので推奨しませんが、
「休職しないほうがいい」材料を探すため、
信頼できると思う人に、相談しました。

  1. 前の上司(転職時からお世話になった人)

  2. 同年代の同僚(優しい人)

結果、誰も「働け」なんて言わず、
とっとと休め」と言っていただけて、
一気に、休職の意思が固まりました。

  1. 妻には「休職してほしい」とはっきり言われました。

このまま働き続けても、何も解決しないから、一度仕事から離れてほしい、と。

後から聞いたところ、妻はうつ病経験者。
一度、離れる・休むことの大切さを理解してました。

追々知るのですが、意外と身近に休職経験者が多かったので、「経験者の意見を聞く」ために、「信頼できる人限定」で、勇気出して話してみるのはアリではないかな……と個人的に思ってます。

2.前の上司には、「半年休んで、自分見つめ直してこい」と言われました。

この方、バリバリ働くタイプの人だったので、
「キャリアもったいないから休職はやめとけ」
と言われると予想していたのですが、
まさかの「休め」の反応。拍子抜けでした。

過去、部下が休んで、元気取り戻して、
一生懸命働けるようになった、という経験からでした。

3.同年代の同僚は、「休職したほうがいい」と最後、背中を押してくれました。

僕の働き方も、
その働き方が悪化している状況も認識していて、
上司が何もしてくれないからだと考えていたようでした。

この3人からの後押しで、(特に妻の一言で)
もう休職しかないんだな」と諦めがつきました。

保健師との面談

次の面談で意向を伝えました。
保健師さんとしても、早急に休職すべきという意見。

すぐに、産業医面談を設定することになりましたが、
その前に、再受診で「休職が妥当か判断してほしい」となりました。
(今の診断書が「休職求む」ではなかったため)

再受診

僕の場合は、再受診で、近所の心療内科に変えました。
初診のところ、少し遠かったので……今後も通うことを考えて、このタイミングで変えました。

ただ、特に、最初のお医者さんに不満や違和感がなければ、
変えないほうが良いと思います。
(2回、同じ話をしなきゃ、になるので)

新しいお医者さんに話し始めて10分、
あっさり「休みましょう」となりました。

そこからは、血液検査したり、診断書書いてもらったりで、
30分くらい話して、8,000円くらいかかりました。
お金が……。

余談ですが、ここで、自宅の徒歩20分圏内に心療内科がないことを知りました。
意外と少ないんですね、心療内科。

産業医面談

診断書を会社に提出し、産業医面談。
なんだか、法廷みたいでした。

うちの会社の場合、「上司」「人事」「産業医・保健師さん」での会議だったので、

  • 裁判長:産業医

  • 原告:僕

  • 原告側弁護人:保健師

  • 被告:上司

  • 被告側弁護人:人事

みたいな感じでしょうか。

ちなみに「上司」と言えど、異動直後だったので、
これまでのマネジメントレイヤーではなく。

産業医や人事の方から、
どうしてこうなったのか問い詰められるわけですが、
そりゃ答えられるわけもなく。

人事は人事で、僕の働き方を素直に話したところ、
あっけに取られていたのが印象的でした。

この会社に「マネジメント」なんてないんだ
と、この時初めて気づきました。
(信頼できる同僚には、ずっと前から言われていた)

自分の身は自分で守らなきゃいけなかった
そのために、休職という選択をした自分は間違ってなかった
……と、必死に言い聞かせてます。

45分ほどで結審、
産業医としても「休養が必要と判断」との判決で
裁判は幕を下ろしました。

余談:引き継ぎなんて不要

無事、休職決まって良かった、なのですが、
人によっては、ここから最後の一踏ん張りかもしれません。

僕の場合、単独で動く仕事が非常に多く、
周囲の誰も、仕事内容を詳しく理解していない状態でした。
(後輩つけてくれたら、こんなことなかったのにね)

きっと、休職に至るくらい真面目で一生懸命な方なので、
「引き継ぎしなかったら大変なことになる」
と思うかもしれません。僕もそうでした。

ただ、忘れちゃいけないのは、
「そもそも働けない状態」ということ。

極論ですが、例えば、
大事故に巻き込まれて、入院している状態で、
引き継ぎなんかできますか?

それと同じ状態です。だから、
引き継ぎなんてどうでもいいから早く休みましょう。

とは言え、正論振りかざしてもしょうがないので、

  • 引き継ぎは上司にコントロールしてもらう(マネジメントさせる)

  • 引き継ぎ以外のことは、もうしない

  • 休職期日までに、対応できることはする

  • 反対に、休職期日までに引き継げない仕事は無視(上司・会社の責任)

こう思っておかないと、
休職後、2〜3ヶ月くらい、平気で連絡来て、心休まらないので……。

そんなこんなで、

休職まで約3週間

かかりました。
(途中の年末年始休暇も挟んで、実際には1ヶ月)

休職にいたってみて

とにかく、
自分のことをちゃんと考えたのは、初めてでした。

また、色んな人から、
自分自身の状況に対して意見をもらった機会も初。

休職までの一連の流れで、
誰も信頼できていなかったことと、
本心を話せていなかったことに気づけました。

また、ちゃんと話せば、ちゃんと応えてくれる人も
周りに一定数いたんだな、という感想です。

この気付きが、地味に大きく、
もう少し人を見極めて、信頼していきたい
というのが今の願いです。

次回予告

長くなりましたが、ようやく休職しました。

次回、休職中の過ごし方を書ければと思うのですが、
間に、読んだ本の感想とか、行ったお店の話とか、
別の記事挟むかもしれません。

とにかく、休職したことが、
僕自身を良くしてくれた、と思うので、
もし、休職悩まれてる方がいれば、
後押しになれば嬉しいです。

それでは、また。

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休職を決めた2023年12月の最終日
帰りにお台場に寄って見た風景
年の瀬に近づく観光地は、物静かでした


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