page.8 論譜
喧嘩について,その論理的過程を記録したものを“論譜”と呼ぶ。
論理的過程というのは,トピックの真偽を争うにあたって,真理関数的な関係にある命題に対する論証であったり,その否定であったり,またはその真偽に疑義を投げかけるような文言のことをそう呼んでいる。とにかく,オリジナルトピックの真理値に関わるような言明一般が論理的過程である。(あるオリジナルトピック T に対して,分枝したトピック T’ が真理関数的であるとは, T の真理値が T’ の真理値に依存しているような関係を言う)
逆に,トピックと無関係に生じるような「まだ理解出来んのか」「顔真っ赤になっててワロタ」といった文言は,ただちには論譜に属さない。
取り急ぎ,以下に列挙されるようなものらは論譜となるための権能を有する。すなわち『論拠を示したもの』『論拠が主張を演繹することを示したもの』『論拠を否定するもの』『論拠が主張を演繹することを否定したもの』『表現の齟齬を埋める目的のもの』
これらはそれぞれの性質に依って類別した方が機能的な論譜になる。
さらに,それぞれの性質は喧嘩を生起する原因に対応している。その類型は,『公理の錯誤』『論理の錯誤』『表現の錯誤』の3つが存在する。後に詳述する。