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悪性論理

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思考を混乱させ、論益を奪取するような論述が存在する。本書では、そのような悪性の論理を“詭弁”として構造と対処法を紹介することで、論壇から詭弁を、論理から悪性を排することを目的とす…
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2018年12月の記事一覧

いきすぎた善解

悪性:☠️☠️

本項は、拙著 https://note.mu/o0_lulu_0o/n/nf643cdc65bce の承前となる。

実は「もとの命題が真であったとしても裏が必ずしも真であるとは限らない」から「真である場合もある」というのもかなり怪しい推論で、これは論理的に妥当な推論ではない。

善解して、「前件は後件を“許す”」すなわち、 ¬∀x(Fx→Gx)∧∃x(Fx→Gx) というニュア

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否定錯誤

悪性:☠️☠️

※本項の内容は、とつげき東北とりおしの喧嘩を基にしておりますが、りおしの主張に間違いがあまりに多すぎるため、要旨に関わらないところはなるべく是正し、要約して掲載しました。

条件法否定に対して、その対象を誤るような事態を散見する。具体的には次のようなものである。

X氏:「AならばB」のとき、「AでなければBでない」という推論は誤りだ。

Y氏:「AでなければBでない」は

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認めたら負け

悪性:☠️

喧嘩や論争の場では、特にトピックに関わらない命題について「なるほど、それは認められる」といった認容の文言を聞いたらただちにその喧嘩ないし論争において敗北の烙印を押す人がいるが、これは当然、論理的に誤りである。

対策というほどのことでもないが、もしこのような詭弁にあたったときは「トピックの真偽にかかることならばわかるが、特にトピックと関係ない部分である」とでも説明すればよいだろう。

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悪性論理

論理というものの中には、わかりやすいものと、わかりにくいものがある。

前者には、たとえば「今日が晴れならば、今日は晴れだろう」であるとか、「日本人は人間なんだろう?じゃあ、人間は日本人じゃないか」「私は日本人であるか、日本人でないかのいずれかだろう」といったものが挙げられるだろうし、後者には、たとえば“モンティ・ホール問題”や“グルーのパラドクス”が挙げられるだろう。

後者のようなものは、得て

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