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進化したチーフス!クルセイダーズ v チーフス、レビュー
ホームの試合で絶対の強さを見せているクルセイダーズ。
筆者は、プレビューでクルセイダーズが後半突き放す展開で勝利と予想。
途中まで予想通りの展開になっていったのだが、残り5分を切って・・・
どんなドラマが待っていたのか、試合を振り返ってみます。
試合直前に急遽メンバー変更のクルセイダーズ
④S・バレット、⑯B・マカリスター 、⑱T・ウイリアムス 、⑲M・ダンシエ の4選手が急遽欠場。ハッキリと理由は明かしていないところから、コロナウイルスの影響かも知れない。
上記の中でロックの先発と控えが二人抜けるので、メンバーがから Q・ストレンジが先発でロックに入ることになった。
一方のチーフスも11番で先発予定のE・ナナイセトゥロが急遽欠場でA・ナンキヴェル先発に。本職のミッドフィールドでなくウイングで起用になった。
クルセイダーズがPGで先制したあとに、チーフスがトライを取り逆転。
このトライは、チーフス10番B・ガットランドのパスミスが乱れたが、15番E・ナラワの突破から14番S・スティーブンソンに繋いで、タックルされながらもディフェンスを2,3人かわしてのトライは見事だった。
しかし、クルセイダーズが直ぐにトライを取り返し前半は五分五分の感じの印象だった。(筆者の体調が悪くて特に前半は、しっかり見れてない💦)
後半:クルセイダーズが突き放すも守り切れず
早い段階でトライを奪ったクルセイダーズが、11点差を付けて突き放しにかかる展開に行くかに思えた。
しかし、後半のチーフスは、長い時間ボールを支配していてずっと攻めいていた印象だった。それでもクルセイダーズ固いディフェンスに阻まれてトライを奪えない。
残り時間が少なくなっても点差は11点差のままで、このままクルセイダーズが勝利と思っていた。
しかし、残り5分を切ったところで、チーフスが決定的なチャンスを迎えて、最後は14番S・スティーブンソンが左コーナーぎりぎりのところをアクロバットなトライを決めた。 難しいコンバージョンを10番B・ガットランドが見事に決めて4点差に迫った。
残り時間が僅かで厳しいと思われたが、チーフスの攻めの勢いは止まらず、早い展開の連続攻撃から、クルセイダーズのディフェンスをしっかり崩して左隅にトライで逆転。
Don’t mind us, just watching this on repeat all week 🔥🔥
— Gallagher Chiefs (@ChiefsRugby) March 12, 2022
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チーフスが残り5分以内で2トライを取ってクライストチャーチで6年ぶりに勝利をあげて昨年のAotearoa決勝で敗れた借りを返した。
最後はクルセイダーズのお株を奪うような攻撃に、チーフスの進化を見た気がする。
Crusaders 21
(David Havili, Braydon Ennor tries; Richie Mo'unga con, 3 pen)
Chiefs 24
(Shaun Stevenson 2, Rameka Pohipi tries; Bryn Gatland 3 con, pen).
HT: 14-10
印象に残った選手
B・ガットランド
プレビューで良い事を書いていなかったチーフスの10番。
キックは良いものを持っているが、司令塔としてゲームをコントロールする能力もNPC(NZ州代表選手権)レベルでは大丈夫なものの、スーパーラグビーレベルでは、まだまだだという印象が強く、昨年も10番で出場チャンスを何度も貰いながら活かすことが出来なかった。
この試合でも、前半何度か判断ミスもあり、一つは自陣22M内でウイングにキックパスをして危うくピンチになるなどゲームメイクが心配だった。
しかし、後半に入ると、チーフスがボールのリサイクルが良くなった事でガットランドが動きやすくなった。そこで、積極的に前に出るプレイを意識し始めて、時々ラインブレイクをするようになる。
普段はキックかパスが多いガットランドが仕掛けてくるのでディフェンスが内側の意識もするようになり、最後の二つのトライにも繋がったと思っている。
もちろん、FWのブレイクダウンの良さがあってこそだが、ガットランドがひと皮むけたプレイをした試合だった。GKも決定的なのを外した前週の悔しさから、この試合では難しい所もしっかり決めた。
E・ナラワ
開幕戦で良いプレイをしながら、R3のブルーズ戦では、メンバー入りもしていなかったチーフス15番。
That offload 💥💥💥
— Gallagher Chiefs (@ChiefsRugby) March 12, 2022
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チーフスの最初のトライのアシストをしたのがナラワ。
ラインブレイクした後に、難しい体勢から見事なオフロードで14番S・スティーブンソンのトライに繋がった。
ブルーズでは、出番があまりなくチーフスに移籍していよいよ開花するか。
C・ラティマー
今季チーフスの新人で筆者がチーム分析で注目選手にあげた選手だ。
この試合で後半のインパクトある選手の一人として勝利に貢献したと思う。
チーフスがボールのリサイクルが良くなったのも、ラティマーがテンポよくボールをさばいていたのも影響したか。
ラティマーのサイド攻撃をクルセイダーズが警戒して、ガットランドが動きやすくなったのもあるだろう。
今後、先発に抜擢も十分にあり得るが、あのスピードと強気のランは、後半に出てこられると相手にとっては嫌かもしれない。今後も注目な選手。
シーズン前の筆者の予想があたる?
シーズンが始める直前に順位予想をしてました。
上記のリンクを見てもらうと分かりますが、一個一個の正確な順位ではなく
プレイオフに残るチーム、そして優勝チームを予想しました。
土曜日の試合でメンバー的に見てクルセイダーズがチーフスに勝利と予想していたので、そうなると2敗目になるチーフスは、最終順位に影響してくると思っていた。(AUSのチームとの試合は昨年同様に勝ち星を重ねれるかと)
それを間逃れたチーフスに再度希望が見えてきたと言えるか。
進化したチーフスの今後の試合が楽しみだ。
※写真は、2021年スーパーラグビーAotearoa決勝にて筆者撮影