今年の決勝の対決??クルセイダーズ v チーフス、プレビュー
昨年のスーパーラグビーAotearoaの決勝のカード!
(今年の決勝のカードと勝手に予想)
数日前までは、非常に盛り上がっていた感じだが、今は各チームにコロナウイルスの陽性者が出たことにより、延期もあるなどそちらの話題がメインとなっているニュージーランド(NZ)。
※以下のリンクは昨年の決勝の生観戦レビュー
金曜日のブルーズ vs ハイランダーズの試合も当日に名前は公表してないが、ブルーズの選手の数名にコロナウイルスの陽性者が発覚した。
今季初先発のボーデン・バレット、3番ネポ・ラウララの二人が急遽欠場となりメンバー変更を余儀なくされ、今後の感染状況も気になるところ。
NZのチームで唯一、クルセイダーズだけがコロナウイルスの影響を受けてないチームとなったが、チームもしっかりしていて強いが、ウイルスに対する管理もしっかりしているのが凄い。
対するチーフスにも陽性者が出ている事が週の半ばで発表されていたので、今回のメンバーを見ると「あれ?」と思う事があるので、それなりの数の陽性者が出ているのかと思いたくなるメンバーだ。
前回と同様に、コロナの件で士気が下がり気味ですが、メンバーと試合の展望や見どころを書いていきます。
クルセイダーズのメンバー
1. Joe Moody 2. Codie Taylor (VC) 3. Fletcher Newell
4. Scott Barrett (C) 5. Sam Whitelock
6. Ethan Blackadder 7. Tom Christie
8. Pablo Matera
9. Bryn Hall
10. Richie Mo'unga
12. David Havili (VC)
13. Braydon Ennor
11. Leicester Fainga'anuku 14. Sevu Reece
15. Will Jordan
RESERVES:
16. Brodie McAlister 17. George Bower 18. Tamaiti Williams
19. Mitch Dunshea 20. Cullen Grace
21. Te Toiroa Tahuriorangi 22. Fergus Burke 23. George Bridge
先週は、メンバーを落としてモアナ・パシフィカに苦戦したと言えるので、今回の相手は、良いラグビーをしているチーフスでもあるし、オールブラックス(ABs)や、ABsに近い選手を多く含んだベストなメンバーを組んできた。
※(太文字がNZ代表キャップ保持者で殆どが現ABs)
コーディー・テイラー、リッチー・モウンガの二人が今季初先発となる。
L・ファインガアヌクは、先週急遽欠場となり心配されたが今週は11番で先発に戻って来た。
ハーフバックの控えは、昨年までチーフスのT・T・タフリオランギを入れてきたのも、手の内を知っているだけに試合に影響があるか興味深い。
チーフスのメンバー
1. Aidan Ross 2. Samisoni Taukei’aho 3. Angus Ta’avao
4. Tupou Vaa’i 5. Brodie Retallick
6. Kaylum Boshier 7. Sam Cane (c)
8. Pita Gus Sowakula
9. Xavier Roe
10. Bryn Gatland
12. Quinn Tupaea13. Anton Lienert-Brown
11. Etene Nanai-Seturo 14. Shaun Stevenson
15. Emoni Narawa
Reserves:
16. Bradley Slater 17. Ollie Norris 18. George Dyer**
19. Naitoa Ah Kuoi 20. Tom Florence/Laghlan McWhannell
21. Cortez Ratima** 22. Rivez Reihana 23. Rameka Poihipi
**Denotes Super Rugby Pacific debut
Unavailable for selection:
Luke Jacobson, Gideon Wrampling, Kaleb Trask, Mitch Brown, Reuben O’Neill, Simon Parker.
FWは、ルーク・ジェイコブソンの怪我が完全に癒えてないので、K・ボシェーが入ってます。それ以外は、ベストメンバーと言えるか。
今季初先発の3番A・タァヴァオが、チーフスで50試合目。スーパーラグビー通算は、現在121試合で、ブルーズで49試合、ワラターズで23試合出場。
オーストラリアに、そのまま代表となると思っていましたが、NZに帰ってきてABsになっています。2019年W杯で日本でも情報番組に出て人気者になってましたね。
スタジアムで話をする機会がある時には、いつも気さくに話してくれて日本のTV番組に出た話をすると「スッキリ」と笑いながら話してくれます。
ロックは、先週6番に入ったT・ヴァアイが本職のロックに戻って4番で先発で、B・レタリックとのコンビ。
この大一番で⑨⑩のハーフ団を代えてきたのは意外でした。
B・ウェバーも入ってないですし、J・イオアネも入ってないとなると、勝手な憶測ですが、コロナの影響を受けたのかなと思ってしまいます。
13番A・レイナートブラウンは、今季初先発。15番E・ナラワは、開幕戦以来の15番で先発。
ベンチには、先週イイパフォーマンスをしたロックのJ・ロードは名前がないのは・・・これもコロナの影響か? しかし、N・アクオイも良い選手なので心配は要らないか。
ルースフォワード(FL、No8)の控えにT・フローレンスがスコッド外から入って居るが、プレシーズンマッチでなかなか良いパフォーマンスをしていたので個人的に注目している選手。
ハーフバックの控えには、今季の新人C・ラティマーが入った。チーム分析でも「注目の新入り」として取り上げたが、強気なランプレイとスピードは、良いものを持っているので注目。
ただ、コロナの陽性者がいると言う事で、その影響を受けたのか控えのメンバーも含めてクルセイダーズよりも見劣りするのが正直な感想。
注目マッチアップ:
凄いマッチアップが盛りだくさんで、特に上記のTwitterの写真のS・ホワイトロック vs B・レタリックの二人のポジションのロックの対決は凄まじい!
相棒もS・バレット v s T・ヴァアイでもあるしロック対決は一番の注目か。
2番 C・テイラー vs S・タウケイアホ
このレベルでは、文句なしのテイラー。
対するは、一気に世界レベルに達しそうなタウケイアホが、この対戦で優勢になれば、ABsのレギュラーも見えてくるか? こちらも要注目!
7番 T・クリスティー vs S・ケーン
タックルカウントでは、毎試合凄い数をしているクリスティー。
対するは、完全復活まで近いパフォーマンスをしているケーン。
ブレイクダウン争いは凄まじくなりそうで注目。
8番 M・パブロ vs P・G・ソワクラ
まだまだ、大人しいイメージがあるパブロ。
対するは、今季絶好調でABs入りも近いソワクラ。
12番 D・ハヴィリ v Q・トゥパエア
昨年のABs12番ハヴィリが、ABsの12番を狙える位置に来たトゥパエアとの本気の対決が見られそうで要注目!
13番 B・エノー vs A・レイナートブラウン
怪我がなければ、ABs定着も狙えるエノー。
対するは、ABsのミットフィールドのレギュラー生き残りをかけて良いパフォーマンスを見せたいレイナートブラウン
14番 S・リース vs 11番 E・ナナイセトゥロ
キレキレのプレイを毎試合見せているリース。
対するは、こちらもキレでも負けていない今季ABs入りの可能性もあるナナイセトゥロの対決も面白そう。どちらが目立つかで試合が見えてくるか?
試合展望と勝敗予想:
メンバーを見るとクルセイダーズがだいぶん有利に思えてくる。
特にBKの10番対決は、R・モウンガ相手にチーフスはガットランドでは、荷が重いか。
注目マッチアップで挙げたところでチーフスが上回れば面白いが、総合的に見るとチーフスの勝利が見え難い。
チーフスがケーンを中心にブレイクダウンで健闘すれば、ある程度の接戦も期待できるかも知れないが、控えの選手の差もあり、後半にクルセイダーズが突き放す展開になると予想。
クルセイダーズが12点差で勝利と予想!
※写真は、2021年スーパーラグビーAotearoa決勝にて筆者撮影