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当日に陽性者発覚も試合は開催! ブルーズ vs ハイランダーズ、レビュー

金曜日のプレビューの追記でも書いたように(こちら)
試合の数時間前にブルーズの選手にコロナウイルスの陽性反応が出て試合開催すら危ぶまれて騒がしくなったニュージーランド(NZ) 

スポーツラジオでは、その話題を頻繁に出しているほどザワついていた。
「先発メンバーの中に」だけが言われていて、誰が出れなくなるのかが心配されていたところ・・・ボーデン・バレットが欠場でラジオの司会の人も興奮気味だった。

そして試合の30分前に中継が始まり、B・バレットの他に3番N・ラウララ、21番S・ノックも欠場との発表がされた。

試合直前のハプニングに見舞われたブルーズの試合を振り返ります。

前半:直前のメンバー変更の影響?

急遽欠場となったポジションの変更。
B・バレット→10番 S・ペロフェタ、15番にはZ・サリヴァン。
N・ラウララ→3番 M・レナタと変更になった。

試合前のハプニングでポジション変更を余儀なくされたブルーズは、その影響が出たのか、押され気味の展開になっていた。

チャンスはあったもののミスでトライを逃すなど波に乗れない感じだった。結局、ブルーズはノートライで3-13で前半を終了。

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後半: 一つのトライで流れを変える

後半、巻き返したいブルーズは、開始早々にルースフォワードでつないで7番D・パパリィイがライン際を激走し、リターンパスを貰た6番プラムトゥリーが右隅にトライ。 良い後半の立ち上がりのブルーズ。

その後もブルーズが、チャンスを向かえてハイランダーズ陣深くでラインアウト。攻撃するもノックオンで相手にボールを渡してしまいチャンスを逃したかに思えた。
しかし、ハイランダーズ13番S・グレゴリーのタッチキックは、ノータッチ。そこからブルーズがカウンターアタックを仕掛けて14番M・テレアが相手のFWの選手をハンドオフでかわして、サポートに付いた6番 T・プラムトゥリーにパスが渡り右隅にトライで逆転に成功。

このトライで完全に勢いに乗ったブルーズは、さらに1トライを追加してトライを決めに行った。 25-13 65分

残り6分くらいでハイランダーズ6番 S・フリゼルがダルトン・パパリィイのタックルを吹き飛ばしてのトライ+コンバージョンで5点差に迫った。

しかし、終了間際にブルーズ10番S・ペロフェタがトライを取って試合を決めた。

Blues 32 
(Taine Plumtree 2, Rieko Ioane, Stephen Perofeta tries; Perofeta 3 con, pen; Zarn Sullivan pen)
Highlanders 20
(Penalty try, Shannon Frizell try; Mitch Hunt con, 2 pen).
HT: 3-13

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試合のキーポイント

ハイランダーズが前半有利で10点差を付けてハーフタイムだったが、もう少し得点を重ねれた気がする。

一つ目:
ハイランダーズ9番A・スミスが、敵陣でペナルティーを得た時の判断。
10点差でリードしている時でPGを狙うか、タッチを蹴って敵陣深くでラインアウトからトライを狙うかの選択にすると思われた。

しかし、スミスは、クイックタップで仕掛けた。
効果的どころか、逆にターンオーバーされてチャンスを逃した。

確実に3点で13点差でも良かった気がするが・・・それとも得意のセットピースからトライを取る能力があるのでラインアウトにするか。

二つ目:
この試合でもボールを持てば、前に出る力を発揮してゲインラインを超えていた12番T・ウマガ・ジェンセンが、怪我により途中退場してから、BKで前に出ることが出来なくなったのが大きかったか。

三つ目:
後半のグレゴリーの不用意なキックからカウンターアタックでトライを取られてブルーズに勢いを付けさせたこと。

このトライの前は、ブルーズのノックオンでアドバンテージだと思っていたが、グレゴリーがキックをした時点でアドバンテージがオーバーになったようで、結果的にトライを取られることになったのも大きいか。

活躍した選手:

ハイランダーズ、12番T・ウマガ・ジェンセン
上記にも書いたが、彼が退場しければそのまま勢いはハイランダーズだったかと。彼の怪我が軽傷な事を祈ってます。ABsの12番に絶対にしたい!

ブルーズ、6番T・プラムトゥリー(上記のTwitter)
サイズもあり、ラインアウトもよく、おまけに走れるところも証明して、アキラ・イオアネの長期の怪我 & この試合欠場したトム・ロビンソンの穴をしっかり埋めてくれた。

10番S・ペロフェタ
B・バレットの急な欠場で15番から10番に変更になったが、司令塔の役割をしっかりこなし勝利に貢献。ブルーズのチーム分析でも取り上げていたペロフェタは、今後も楽しみな選手。ゴールキックの良さも抜群で頼もしい。

14番M・テレア(上記のTwitter & 試合直前に発表になったメンバー)
線は細いが、しっかりディフェンスも出来るし、ボールを持ったプレイも人に強くディフェンスをかわす能力に長けている選手。
6番T・プラムトゥリーの二つ目のトライもM・テレアのアシストが素晴らしかった。13番R・イオアネのトライもテレアがハイボールの処理(攻撃側)を上手くしてチャンスを作った。

※写真は、2021年スーパーラグビー、ブルーズ v ハイランダーズ
       トランスタスマン決勝にて筆者撮影



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