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エデンの東を観た就活生

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エデンの東を観ました。

旧約聖書でのカインとアベルの物語がベースとなっている映画のようですね。

若者の苦悩が詰まっている映画だから見てみればって教授からオススメされていた映画で、いつか観ようと思っていました。オススメされたのはもう2年ぐらい前な気がしますが。

ついに観ることができたこの映画。

オススメされた当時とはだいぶ心境も変わっているでしょう。でも、今の私の琴線に触れるに十分な物語でした。

若者の苦悩、確かに描かれているでしょう。愛されないこと悩む青年が出てきます。

心理学的に言えば、疾風怒濤の時代、アイデンティティを模索している時代ですね。モラトリアムってやつです。

物語は、

『自分とは何か』『愛とは何か』

こんなテーマを投げかけてくれるように思いました。

就活をするようになっても、この問いに自分なりの答えを出すことは未だできないように思います。少なくとも、他の誰かに教えられる程は。


キャルやアロンが、私の記憶にビッチリ刻まれました。

『人間は自分の道を自分で選ぶことができる。動物とは違う』

戒律を重んじるだけではなく、その人の求めることを理解しようとし、自分なりに寄り添うこと。

そうでなければ、善行にはならないと思いました。

キャルがかわいそうでした。

もっとかわいそうなのは、アロンかもしれないですが。


『許す』と言う言葉も出てきましたね。

許してしまえば、軽くなったと、アロンの彼女が行ってたシーンはとても印象的です。(この感じ、まるでブルーハーツのマーシーのようです。

憎むべき父ではなく、もう普通の父になったと。

うんうん、って感じです。これはどういうメカニズムなんでしょうね。

憎しみって感情は、多かれ少なかれ、身に覚えがある人がほとんどでしょう。

キャルの母親なんか、全てを憎んでたって言ってましたし。

憎しみで身を焦がすぐらいまでなってしまったら、もう破滅なんでしょうかね。アロンの彼女が、愛を知らないままだとキャルは罪人で、悪人のままで、破滅だと。

善とは、許しや愛によって体得できるものなんですかね?

善に陶酔するあまり、と言うか、頭ごなしに自分に「理想」で押しかためてしまえば、楽でしょう。真実を見なくてすみますから。共感のブレーキをかけなければ、気持ちが良いでしょうね。

でも、それは脆いもので、誰かのブログにも書いてありましたが、誰かの優しさに依存しているだけなんでしょうね。信じるものは救われる、と。

許される側が悪人なら、救われる側が善人でしょうか?

救われる側も、救われない気がするのは気のせいですか?

それならば、いっそ悪人であった方が「面白い」ですよね。

キャルの母を見ていると、そんな気がします。


話がブレブレですね。

善悪の二項対立の図式は成立しないように思えます、ってのが一点です。

そして憎しみ、

善悪は置いといて、

憎しみが浄化される手段は、やっぱり愛なんでしょうかね。

では、愛に到達するにはどうしたら良いのか。


それがやっぱり、道なのでしょう。

己の意思で道を歩む。

愛されたければ、愛してみせろってね。

誰かを愛すこと。勇気を持って、誰かを愛してみること。

そうしてみることが、やっぱり、人間としての成長というか、

人生のタスクと言うか、、、


今日友達と電話したときの言葉を借りると

誰かの記憶に自分という存在を刻み付けるために生きている

だから誰かと会って話す

会話を奪われてしまうと病む、逆に言えば人と会って話していればそんなには病まない、と


誰かに記憶してもらうために、頑張ってみる

そうすることで、不思議と力が溢れてくる

一歩を踏みせる、前に進んでいける

そんなとこでしょうかね。

誰かの良き記憶となることは

「愛されている」ってことに近いと思いますよ。はい。

そうやって頑張ろうとする、自分を許してあげましょうね。

憎しみからの解放から、初めて行きましょうか。




ちなみに

聖書と戦争のあり方の描き方を前よりも理解できるようになってきました。
エンタメに出てくる聖書に対しての知識が増えたからですね。
嬉しい。。。現代社会と聖書、米文学ありがとう。。。






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