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初めて担任として卒業生を送り出した話

 2月末、私が初めて1年生から3年間担任をした学年の卒業式がありました。先輩教員に「初めて担任をした学年の卒業式は泣くよー」と言われていましたが、自分は多分泣かないだろうと思っていました。なぜなら私は自分の卒業式で泣いたことがなく、卒業式に特別な思い入れが無かったからです。
 しかし、卒業式当日、生徒を先導して入場が終わった辺りから様子がおかしい。なぜか涙が流れていきました。卒業証書授与の呼名が始まり、私のクラスの番になっても涙は止まりませんでした。ところどころ詰まりながら何とか呼名を終えました。(生徒は泣いていることに気づき、かなりザワザワしていました。)
 卒業式が終わってから、なぜ自然と涙が出てきたのか考えました。複雑な感情でその時は言葉にするのが難しかったからです。今になって思うのは、3年生が無事卒業していってくれることが嬉しかったのだと思います。今年は初めての3年生担任で進路のことなど、分からないことも多い中、担任として自分が今できるベストは尽くしたと思います。また、新年度当初は学校に来づらくなっていた子も精一杯頑張り、無事卒業を迎えることができました。なかなか心を開いてくれない子もいて、悩んだこともありましたが、私なりに誠実に接することで関係は少し改善したように思います。私が関わらせてもらった生徒が成長した姿で卒業を迎えることが嬉しく、自然と涙が流れたのだと思います。 
 卒業式後の最後のホームルームでは私が事前に作成していた動画を皆で観ました。皆ニコニコしながら観ていました。この動画を作るに際し、多くの先生が日頃から本当に沢山の写真を撮ってくれていることに気づきました。私は普段ほとんど写真を撮らなかったので反省しました。卒業証書を1人1人に渡し終えた後、寄せ書きと花束をもらいました。一部の生徒との関係がうまくいっていないのではないかと悩んだ時もありましたが、このような心遣いをしてくれることに本当に嬉しかったです。
 3年生で担任をしたクラスは特に色々なことがありました。卒業式を含め、このクラスを担任する中で経験できたことは私の教員人生にとって大きなインパクトがありました。卒業生には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


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