ブルックリンの日常に溶け込むワインショップ 2019/12/31
ニューヨークで気軽にワインを買いたい時、どこで買ったらいいのでしょうか?
実はニューヨーク州では、法律によりビール以外のお酒の販売にライセンスの制限がある為、ワインは、WINE&SPIRITSと書いてある酒屋さんで購入します。
日本の様にスーパーマーケットにワイン売り場はありません。
そういう理由もあってか、私が住むブルックリンのWilliamsburg地区にはマップ上で見る限り20軒以上もワインショップがあります。そんな中、現地の不動産屋のおばさまに「BEST!」とお勧めされたのが、UVAというワインショップ。2002年にオープンした家族経営の小さなワインショップです。
ウィリアムズバーグの中心地、Bedford Avenue駅からほど近く、人気のオーガニック・スーパーのWholefoodsの目の前、という便利なロケーションもあり、買い物帰りに立ち寄る人で小さな店内はいつも賑わっています。
(レンガの建物にモダンな内装、古いものと新しいものの融合がブルックリンっぽいスタイル)
基本的には小規模生産者のワインを多く扱い、イタリア、フランス、スペイン、その他ヨーロッパ、南アフリカ、国産(アメリカ)、オセアニア、あとは、CiderとSake(日本酒)、スピリッツ各種と、お店は狭いながらも生産地は幅広い品揃え。木製の棚に産地ごとに並べられたワインは、名刺サイズの小さなキャプションによって紹介されています。
(ホリデーシーズンのシャンパンの棚はほぼすっからかん!スタッフは品出しに追われていました)
マニアックなものやヴィンテージものがあるというわけではなく、10$ちょっとからのお手頃価格も充実しているので、ウィリアムズバーグの住人の普段使いのワインショップ、という感じ。スタッフも皆感じが良く、ついつい買い物帰りに覗いていこうか、というアットフォームな雰囲気です。日本でワインショップに行くとなると、なんだか身構えてしまうかもしれません。実は私、ワイン業界で働いていたにも関わらず、ワインショップへ行く時は少し緊張をしてしまいます。店内は静かで、どこか自分のワインレベルをジャッジされているような、、、しかも買わなきゃいけないプレッシャー。一方、このワインショップUVA、金曜日の夕方は、スタッフがレジでワイングラス片手にノリノリで接客をしているのです。難しいことはおいておいて、美味しいワインが飲めてハッピー!と聞こえてきそうな肩の力が抜けたこのラフさが、ワインを日常に買うことのハードルを下げているのかもしれない。と、気付けばワインボトルを片手に店を出て、家までの帰り道を歩きながら思ったのでした。
(ボジョレーヌーヴォーのイベントやウイスキーのクラスなどイベントも頻繁に開催)
Uva Wines&Spirits
237 Bedford Ave, Brooklyn, NY 11211