Mari

ワイン輸入商社勤務を経て、2019年11月よりニューヨーク、ブルックリン在住。 ちょっ…

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ワイン輸入商社勤務を経て、2019年11月よりニューヨーク、ブルックリン在住。 ちょっと小ネタになるような、NYのワインに関するあらゆる情報を発信しています。 J.S.A ソムリエ/ WSET Level3(Advanced Certificate)

最近の記事

<ペアリング研究会vol.3 レバノン料理>

大統領選挙も終わり、いよいよ落ち着いてきたかなと思っていたニューヨークですが、連日のコロナ感染者の拡大に伴い、飲食店に行くことも友人たちと気軽に会うこともできない日常が続いています。飲食店も夜は10時までにお店を閉めなければいけない条例が出て、変わらず厳しい状況が続いています。 そんな中、同じアパートの住人からディナーのお誘いをもらい行ってきました。このアパートに住み約1年、お互い携帯番号は交換していたものの初めてのお誘いだったので、少し緊張しながら言われた通りスリッパのま

    • NYのワインメーカーがコロナ禍で見つけたポジティブな想いとは?

      先日、ニューヨーク州のワイン産地の一つ、ハドソン・バレーに行ってきました。 ワイン産地ハドソン・バレーとは?ハドソン・バレーは、ニューヨークの中心、マンハッタンから車で約2時間程北上した、ハドソン川を挟んで東西に広がる地域で、小高い丘の上に、約50件のワイナリーが点在しています。アメリカ国内で最も古い歴史を持つワイン産地の一つと言われています。 日本へはほぼ輸入されていないと思いますが、ほとんどが家族経営中心の小規模ワイナリーです。 収穫の繁忙期真っ只中、ベンマールワイ

      • NYの飲食店、冬はテントで営業?新しい形へ

        ニューヨークでは6月22日以降、1万件以上のレストランが、屋外での飲食プログラム「Open Restaurants」に参加しており、80以上のストリートへの車の侵入を禁止し、歩行者天国になっているなど、場所によっては賑わいをみせています。 私は9月になって初めて、近所に住む友人とのランチで使用しました。友人は3月以降、「フルリモートワークで、1度も地下鉄に乗っていないし、このOutdoor Dining「屋外飲食」も9月に入って初めてトライする」とのこと。経済活動が再開

        • マスター・ソムリエがセレクトするサブスクリプション・ボックスとは? 2020/8/21

          8月半ばを過ぎても、未だにレストランでは店内飲食が禁止されているニューヨーク。店の外にテーブルを出して営業する店が増えていますが、この暑さの中、屋外での飲食もなかなか気が進まず、先日、初めてワインのサブスクリプション・ボックス(サブスク)を購入してみました。  サブスクリプション・ボックスとは、いわゆる定額購買で、その名の通り商品が”箱”に入って定期的に届けられるサービスです。日本でも浸透してきていますが、アメリカではここ10年で急成長を遂げているそうで、ありとあらゆる

        <ペアリング研究会vol.3 レバノン料理>

        • NYのワインメーカーがコロナ禍で見つけたポジティブな想いとは?

        • NYの飲食店、冬はテントで営業?新しい形へ

        • マスター・ソムリエがセレクトするサブスクリプション・ボックスとは? 2020/8/21

          ステイホーム中、ひとりで楽しめるロゼワイン誕生!? 2020/7/14

          夏になると、若者が集い、ロゼワインを片手にパーティ・・・という様なスタイルで、ニューヨークを中心にアメリカでロゼワインが流行して久しいですが、未だコロナ禍で不安定なステイホーム中に、ひとりでも楽しめるロゼワインがあるとすれば、どんなロゼワインでしょうか?  先日、インスタグラムを通じて新しいスタイルのロゼワインを見つけたので、購入してみました。  購入した「USUALWINES」は、コンセプトが「A large glass of real wine, in a bottle

          ステイホーム中、ひとりで楽しめるロゼワイン誕生!? 2020/7/14

          再び動き始めたニューヨーク、ブルックリンの飲食店 2020/5/31

          気付けば5月も最終日になり、ニューヨークは、最高気温が28度になる日もあるなど、初夏のような日が続いています。  ニューヨーク州の一部では段階的に経済が再開しはじめたものの、マンハッタンやブルックリンのあるニューヨーク市は以前として、New York on Pause(自宅待機要請)が続いています。 しかし、私の住むブルックリン、ウィリアムズバーグ周辺では、1ヵ月前と比べてはるかに多くの人が外に出始めていて、公園でピクニックをしている姿などを見かけるようになりました。飲食

          再び動き始めたニューヨーク、ブルックリンの飲食店 2020/5/31

          ワインのオンラインサービスに必要なもの。それは感情・・・? 2020/5/6

          5月に入り、ニューヨークは新緑が眩しい季節になりましたが、引き続き、自宅待機要請の日々が続いています。  ここ1ヶ月ほど、ニューヨークの飲食店やワイナリーは、人気シェフがZoomで料理教室を開いたり、FacebookやInstagramでのライブ ワインテイスティング講座、ワインメーカーとソムリエのライブトークが行われたりと、インターネットを通じての取り組みが活発に行われています。 ワイナリー主催のライブ オンラインテイスティングに参加 そこで私も、ニューヨークのブルック

          ワインのオンラインサービスに必要なもの。それは感情・・・? 2020/5/6

          ロックダウン中のニューヨークで、カリフォルニア大学にプチ留学?! 2020/4/16

          ニューヨークで外出制限が始まった3月末から、カリフォルニア大学 DAVIS校のワイン講座を受けています。  MOOC(MOOC: Massive Open Online Course)と呼ばれるオンライン教育サービスは数多くありますが、私が利用しているのは、アメリカを始め、世界中の有名大学の講義が無料で(一部、有料あり)受けられる「coursera」という機関で、スタンフォード大学の教授が立ち上げたサービスです。中には学位が取れるコースもある幅広い内容が特徴のようです。

          ロックダウン中のニューヨークで、カリフォルニア大学にプチ留学?! 2020/4/16

          それでも前へ進むニューヨークの飲食店その②(コロナウイルスとニューヨークの飲食店の事情) 2020/4/3

          どんなに困難な状況に陥っても、"思いやり"は伝染するのだと思います。  2020年3月17日より、ニューヨーク市の全ての飲食店が営業停止(デリバリーとテイクアウトは営業可能)になってから、2週間以上が経ちました。 この2週間で、新型コロナウイルスの感染は爆発的に拡大し、深刻な状況が続いています。  先日の記事にも書いた通り、ニューヨーク市のレストランで店内での飲食が禁止になってから、多くのお店がテイクアウトやデリバリーを始めていましたが、経済的な理由、スタッフやお客さん

          それでも前へ進むニューヨークの飲食店その②(コロナウイルスとニューヨークの飲食店の事情) 2020/4/3

          それでも前へ進むニューヨークの飲食店(コロナウイルスとニューヨーク飲食店の事情) 2020/3/18

          近所の公園にも桜の蕾がふくらみ、春の訪れを感じるこの頃、ニューヨークにもコロナウイルスの感染拡大による飲食業界への影響が深刻に迫ってきました。  ニューヨーク市は、昨日2020年3月17日より全ての飲食店、カフェ、バーが飲食停止となり、(一部、デリバリーとテイクアウトは許可されています)ほとんどの店がシャッターを閉めざる得ない状況になってしまいました。飲食店が並ぶエリアは、まるで日本のお正月の様な、ひっそりとした静寂の街と化しています。  ニューヨーク市には約2万7千

          それでも前へ進むニューヨークの飲食店(コロナウイルスとニューヨーク飲食店の事情) 2020/3/18

          <ペアリング研究会vol.2>リンゴ 2020/3/4

          ニューヨークの食材とワインと合わせてみるペアリング研究会。(部員は私一人です笑) 第二弾として、ニューヨークの冬の風物詩である「リンゴ」との相性を試してみました。  グリーンマーケット(地元の青空市場)でもスーパーでも、日本品種で有名なFujiを始め、Winesap、Gala、Empire、、、などと聞いたことのない様々な品種のリンゴが販売されています。それぞれ特徴があり、かたくてタルト向きとか、甘くて柔らかいものなどマーケットには少なくとも10種類以上の品々が並んでいます

          <ペアリング研究会vol.2>リンゴ 2020/3/4

          ワインリストにLGBTQ?ニューヨークの最新ワインバー 2020/2/26

          先日、ニューヨークで話題のワインバー、Coast&Valleyに行ってきました。  ブルックリンの最北に位置するおしゃれエリア、グリーンポイントに昨年2019年春にオープンしたこのお店。多数のワイン雑誌やメディアに取り上げられており、TimeOut誌では「NYのベストワインバー」の一つとして紹介されていました。  ワインは全てカリフォルニア産 このお店が扱うワインは、全てカリフォルニア産ワイン!トレンドであるヨーロッパのナチュラルワインがワインリストの大半を占めるブル

          ワインリストにLGBTQ?ニューヨークの最新ワインバー 2020/2/26

          街の避難所・ワインショップとは? 2020/2/11

          ワインショップと聞くと、どういう場所を想像するでしょうか? ある人にとっては、世界中から宝石が集まった夢の様な場所かもしれないし、ある人にとっては、恋人への贈り物を買いに行く少し特別な場所かもしれません。  一方、ブルックリンの最北部、グリーンポイントと呼ばれる地域にあるワインショップ、「ダンデライオン(DANDELION)」は、私が今まで抱いていたワインショップという場所に、新たな役割があることを教えてくれました。 (英語でたんぽぽを意味するDandelionの外観。

          街の避難所・ワインショップとは? 2020/2/11

          アメリカの新定番?缶ワインの可能性とは 2020/1/31

          「アメリカで缶ワインがブームです」 昨年頃から、この様な缶入りワインに関する記事を目にすることが多いのですが、実際のところどうなんだろう?と思い、ニューヨークの缶ワインの現状を探ってみました。 アメリカのワイン専門雑誌、WineSpectatorによると、2018年の缶ワインの売り上げは6900万$(約77億2800万円)で、2012年の200万$(約2億2千万円)から比べ、急速に成長している市場であるといわれています。 これほどにまで缶ワインの市場が急成長している理由

          アメリカの新定番?缶ワインの可能性とは 2020/1/31

          ニューヨーカーの「粋」は、オイスターバーにあり! 2020/1/21

          ニューヨークの冬はオイスターの季節です。 ブルックリンの街にもオイスターバーを見かけますが、この地域で最も有名な ”Maison Premiere”に行ってきました。2011年にオープンして以来、アメリカ中から仕入れる30種類以上の質の高い牡蠣が食べられるとして、The NewYork Timesを始め数々のメディアに取り上げられてきた有名店です。  ニューヨークに引っ越した直後に一度きて再訪したかったのですが、なかなか良いお値段。しかし平日の夕方と週末の昼間はハッピーア

          ニューヨーカーの「粋」は、オイスターバーにあり! 2020/1/21

          <ペアリング研究会 vol.1> タコス 2020/1/15

          先日、ニューヨークの食材を使って作った料理と、それに合いそうなワインを探して実際に相性を試してみる、<ペアリング研究会>を行いました。(研究会と名付けましたが、メンバーは私ひとりです。笑)  ルールは、 ①ニューヨークのローカルの食材を使用する ②今までに飲んだ事のないワインと合わせる ③王道の組み合わせから、少し冒険する   第一回目として選んだ料理は、タコスです。もともとメキシコ系移民の多い西海岸で大ブレークしたタコスは、ここニューヨークでも人気で、道端で売

          <ペアリング研究会 vol.1> タコス 2020/1/15