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末梢神経損傷ってなに?装具療法のスゴさを知ろう!

今日のテーマは「末梢神経損傷と装具療法」。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、
実は日常生活でめちゃくちゃ重要な話。
ケガをした手や腕をどう治して、
どう使えるようにするのか――
その鍵が装具療法にあるんです。

え、装具ってなに?
簡単に言うと、
ケガをした神経や筋肉を支えるための
サポートアイテムのことです。

これを上手に使えば、
損傷した部分を守りながら
機能を取り戻す手助けができる。

特に、神経損傷の場合、
この装具がないと回復が難しいケースも多いんです。

では早速、末梢神経損傷とは何なのか、
そして装具療法がどう役立つのか、
わかりやすく見ていきましょう!


末梢神経損傷って何が起こるの?

まず、末梢神経損傷とは手や腕の神経が傷ついて、
動きや感覚に問題が出る状態のこと。
たとえば、手がしびれたり、
指が曲がらなくなったりします。

ケガの原因はさまざまですが、
事故や手の圧迫が多いですね。

ここで困るのが、
神経損傷が放っておくと悪化すること。
動かない指がそのまま硬くなったり(関節拘縮)、
手全体が変形してしまうことも。
ここで大事なのが装具の役割です!


装具療法の目的はこれだ!

装具療法の最大の目的は「回復を助けること」。
そのために、以下のような役割があります。

  1. 損傷部位を守る
    外部からのストレスを減らし、神経や筋肉が回復しやすい環境を作ります。

  2. 関節拘縮を防ぐ
    指や手が硬く動かなくなるのを予防します。

  3. 機能を補う
    動かしにくい部分をサポートして、日常生活で使いやすくします。

  4. 正しい動きを練習する
    神経が回復してきたら、装具を使ってリハビリをサポートします。


時期別!装具の使い分け

装具療法の特徴は、
時間経過や回復のステージに合わせて
装具を使い分けることです。
これが重要なポイント。

初期(受傷~3か月)

神経や筋肉が修復される大事な時期。
ここでは損傷部分を守る装具を使います。
たとえば、手や指を固定して
動かないようにするタイプですね。
これにより、余計な負担を防ぎます。

中期(3~6か月)

回復が進み、関節が硬くならないようにするステージ。
良い位置を保つ装具を使いながら、
機能を補助するデザインのものも活用します。

後期(6か月~1年)

リハビリの仕上げ期間です。
ここでは機能回復を想定した装具が活躍します。
腱を移植した場合、
その腱を守る特別な装具を使うこともあります。


神経別!装具の使い方

損傷する神経によって装具の種類も変わります。
これが面白いところ!

正中神経麻痺

親指が動かなくなり、
物をつかむのが難しくなります。
親指を正しい位置に固定するスプリント(装具)が大活躍!

尺骨神経麻痺

小指や薬指が曲がりにくく、
変形しやすくなります。
指の関節を固定して、
動きをサポートする装具を使います。

橈骨神経麻痺

手首が垂れ下がる状態に。
手首や指を持ち上げる装具
(ダイナミックスプリント)で機能を補います。

正中・尺骨神経両麻痺

手全体の動きが悪くなるケース。
親指や指全体をサポートする複合的な装具が必要です。


結論:装具療法は回復のカギだ!

この研究が教えてくれるのは、
「装具療法の可能性は無限大」ということ。
特に末梢神経損傷では、
装具がなければ回復は難しいケースもあります。

  1. 個別対応が超重要!
    患者ごとに損傷の状態が違うため、装具もカスタマイズする必要があります。これが治療成功のカギ!

  2. リハビリとの連携が必須!
    装具だけでなく、運動療法や感覚機能の再教育も合わせて行うことで最大の効果を発揮します。

  3. 患者教育を忘れずに!
    装具の使い方や管理方法をしっかり説明することで、患者の生活の質が大きく向上します。


最後に

装具療法、ちょっと興味出てきました?
末梢神経損傷というテーマ、一見地味に思えますが、
実は超実用的で奥が深い分野です。

装具のデザインや使い方次第で、
患者さんの未来を変えられる。
こんなワクワクする治療法、
知らないなんてもったいない!


  • タイトル: 「末梢神経損傷に対する装具療法」

  • 著者: 井部光滋、越後歩、成田隼也、仙葉翔登、倉田佳明

  • 掲載誌: 日ハ会誌(JJHTS)

  • 巻号・ページ: 第13巻 第4号、169-173ページ

  • 発行年: 2021年

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