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日本史B 古代12 摂関政治と荘園制度
Ⅰ摂関政治について
11世紀前期:藤原道長の時代
自分の娘を天皇や皇太子のもとに嫁がせる
母方の祖父(外祖父)となって権力を握った
11世紀中期:藤原頼通(ふじわらのよりみち)の時代
50年近く摂政・関白の地位を独占し摂関政治の全盛期を作った
年中行事と呼ばれる儀式を行うだけの時代
摂関政治とは
天皇の幼少期は摂政、成人後は関白となって政治を補佐する
Ⅱ荘園制度について
10世紀前半から律令体制が崩壊
このころから国司の役割が大きく変わる
元々:律令体制を遂行するための役人
10世紀」一定額の税の納入を請け負わせる+その国の統治を任せる
国司の役割が大きくなり、国司の役割を買う人が現れた
成功(じょうごう):私財を出して官職を得ること
重任(ちょうにん):私財を出して国司に再任されること
国司の特徴
目代(もくだい):自分の代理として国衙(国の役所)に派遣する人物
目代を派遣することを遙任(ようにん)という
受領(ずりょう):多額の税を徴収しようとした国司のこと
尾張国の藤原元命(ふじわらのもとなが)のように国司を辞めさせられた受領もいる
国衙の実務は在庁官人という地方の役人が行っていた
課税について
名(みょう):課税対象になる土地
名を耕作する人を田堵(たと)と呼ばれる
田堵はのちに名主と呼ばれるようになり力を強める
不輸の権(ふゆのけん):租税の免除を受ける権利
太政官や民部省が不輸の権を認めた荘園=官省符荘
国司が不輸の権を認めた荘園=国符荘
不入の権:国司が派遣する検田使(けんでんし)の立ち入りを禁止する権利
荘園の寄進
税を逃がれるために権力者に荘園を寄進すること(寄進地系荘園)
荘園公領制:全国の土地が荘園と公領の2つに分かれた仕組み
開発領主が有力貴族や寺社に土地を寄進して税を逃れる
寄進された側は領家と呼ばれます
寄進が完了すると開発領主は荘官(しょうかん)になります
領家の人がさらに上級の貴族や皇族に寄進すること場合がある
寄進された上級の領主は本家と呼ばれる
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