中学地理-11 日本の農業や工業
Ⅰ日本の農業の特徴
1.稲作(いなさく)の盛んな地域
東北や新潟県ではとても盛ん
これらの地域では銘柄米(めいがらまい)と呼ばれるブランド価値が高いコメの生産を行っている
基本的には日本各地で稲作は行われている
2.日本の畑作の特徴
栽培地の地図をチェック!
促成栽培(そくせいさいばい):冬でも温暖な気候を使って冬に夏野菜を作る農法
宮崎平野や高知平野で盛ん
冬にピーマンやキュウリを作る
抑制栽培(よくせいさいばい):夏でも涼しい気候を使って夏に冬野菜を作る農法
長野県や群馬県で盛ん
夏に白菜やキャベツを作る
近郊農業(きんこうのうぎょう):大都市圏の周辺で新鮮な野菜や卵を出荷する農業
千葉県や茨城県で盛ん
施設園芸農業(しせつえんげいのうぎょう):温室を利用した農業
3.日本の果樹栽培
みかん:和歌山県や愛媛県など温暖な地域で盛ん
りんご:長野県や青森県など涼しい地域で盛ん
4.他の日本の農業の特徴
畜産業(ちくさんぎょう)は鹿児島県や宮崎県で盛ん
豚や肉用若鳥を飼育している
酪農(らくのう)は北海道で盛ん
水産業は経済水域(けいざいすいいき)の設定によって遠洋漁業が衰退
養殖漁業(ようしょくぎょぎょう)と栽培漁業(さいばいぎょぎょう)が発展
養殖漁業=人工的にふ化させ、大きくなるまで育ててからとる
栽培漁業=稚魚まで育てて海や川に放流し、大きくなってから取る
日本の食糧自給率は他の先進国と比べて低い
Ⅱ日本の工業の特徴
工業地域・地帯の地図をチェック!
1.高度経済成長による重工業の発達
日本の重工業は1950年代後半~1973年にかけて発達
原料を輸入して製品を輸出する加工貿易が行われた
2.中京工業地帯について
日本最大の工業地帯 愛知県と三重県にまたがる
豊田市などで生産される自動車の割合が大きい
3.産業の空洞化
日本企業は中国や東南アジアに工場を移転している(日本企業の多国籍企業化)
国内の失業者が増加
産業や技術が育たなくなる
4.発達している工業地帯
太平洋ベルト
阪神工業地帯・中京工業地帯・京浜工業地帯を中心とした太平洋沿岸の工業地域のこと。早くから工業が発達している
新興の工業地帯
内陸部の工業地域
近年、北関東工業地域などの内陸部に工業団地が進出しています
高速道路沿いのIC工場
東北や九州の高速航路沿いにはIC(集積回路)を生産する工場が進出しています
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