「上位・下位分析」という、インタビューなどの定性データをもとにユーザーの本質的なニーズを導き出す分析法をやってみた
はじめに
そもそもユーザーの分析(ニーズを知る)がなぜ必要なのか?
それは、「作る・売る側」の都合ではなく「使う側」を第一に考えることが一番大事だと私は考えているからです。
その為には、ユーザーを具体的に調査し、情報を抽象化してモデル化を行うことが必要だと思っています。
今回は、
・実際に商品やサービスなどを使う・買うのはどのような人か?
・その人が本当に望んでいることは何か?それはなぜか?
このようなことを考えるきっかけになっていただけたらと思い、ユーザーインタビューから「ユーザーの本質的なニーズ」を抽出する分析法を実際にやってみましたので、その方法を共有させていただきます。
上位・下位分析とは
インタビューや行動観察から得られた定性情報をもとに、ニーズを抽出し「心の奥底の欲求 = 本質的なニーズ」を導き出す分析手法です。
方法
❶ インタビュー内容から事象をカード化する(付箋など:単語ではなく、動詞を使って書く)
❷ 模造紙を 3階層に分け、一番下に「ユーザーの事象」として置く
❸ 類似のカードをまとめる
❹ 上下関係を整理する(上位のものは一つ上に移動して線で結ぶ)
❺ 繰り返して最上位のニーズを導く
(例)スポーツ観戦初心者のスポーツ観戦に対する本質的ニーズを導き出すと
以上を踏まえ、当社の住宅ローンサービスにて活用するために、実際にローンを組んだ人のインタビューから上位・下位分析を行ってみた
まとめ
今回やってみて、実際に上位下位分析をやってみて「安さと安心を天秤にかけたい」という本質的ニーズを立てることができました。
しかし事象が定性データである以上、事実ではなく「こうではないか?」という仮説にすぎませんが、ユーザーの声をベースとして問題点を抽出し、解決していくことで、もっとみんなで幸せになれる社会にしていけたらと思います。
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