格差って広まる一方じゃね〜〜?!!???

・約2000字

・東大の切りつけ事件に関してずっとモヤモヤしていたのだが、今回さらにそのモヤモヤが大きくなったのでキーボードをカタカタすることにした。あくまで個人的な考えだし、頭の中のモヤモヤを吐き出すだけなので生暖かい目で見てください。

・念の為事件の概要を説明するとこんな感じ

2022年1月15日、共通テスト受験生ら3人が東京大学の前で切り付けられた。犯人の高校二年生の子は進学校に通っていて、成績が振るわず自信をなくしたため事件を起こして死のうと思ったのだそう。

・これに対して、「親や先生からの圧力か?」とか、「これだから学歴厨は」とか、加害者とその周囲を非難する言葉が散見された。

・もちろん私も加害者をかばうつもりはない。他人に迷惑をかけるのは本当に良くないし、ましてや受験生を襲うなどもってのほかだ。被害者の受験生からしたら、人生をかけて勉強してきたのによくもこんなことを…と犯人の子を一生恨んでも仕方がないくらいだと思う。

・しかしながら、それと同時に、加害者の子にも少しだけ同情してしまう自分もいるのだ。

・進学校に行くと、周りも一定以上の偏差値の大学を目指す子ばっかりで、その親たちもそういう大学しか出てなくて…っていう世界だから、親や先生に「〇〇大学より高い偏差値の大学に行かないといけません!!」とか明言されているわけではなくても、自然とそういう流れというか、暗黙のルールみたいなものがある。それが無言の圧力になっていたんだろうな…と、想像すると胸がキューーっとなってしまう。


・そのため、この記事を読み、田中萌アナの言葉には本当に共感した。

・が、それとともに、この書かれ方に「モヤ…」としたのだった。

山形県の進学校から一浪して明治大学に入学した田中アナは、
逮捕された17歳の愛知県内の進学校に通っていた少年の心情を推察した。

その中で「やはり10代、特に高校生のころって、私も地方の進学校みたいなところにいまして、『東大、東北大、国立医学部以外はなんかその高校の生徒じゃないよ』みたいなくらいの環境の中にいて、そこで私は一浪してさらに私立大学に入ったので、その当時の私の絶望感というか、人生終わったなという感じは、本当にすさまじくて」と告白。

 自身の環境や経験を振り返った上で「それだけ洗脳じゃないんですけど、その当時の私からしたら話す大人っていうのが高校の先生とかで狭い世界なのでこんなにその先に色んな選択肢、色んな職業があって生き方があるというのが分からなくて、先輩方が行ったルートしか成功じゃないと思って生きてきたんで、そこから外れそうになった時の恐怖というのは非常に凄かったなというのは今でも思い出されて」

・要は今回の事件の加害者の子への同情というか、「上を目指さなきゃって追い詰められてたんだよね…私もそういう環境にいたからその感覚わかるよ…」っていう事を言っているだけだよね、これ。

・しかしながら、この「一浪明大で"人生終わった"」という見出しや、
「ネット上は『同じ境遇の人に失礼』と批判も。」という一文など、
かなり悪意をもって記事にされている。

・モヤ…

・記事のコメント欄見てもツイッター見ても、割と田中さんへの共感の方が多いのにな。こういう記事ってやっぱ悪意込められちゃうんだね…

・この「一浪明大で"人生終わった"」って見出し見ただけで文句言ってる人は本当にただただ本文を読んでくれ。

「だからこそ大人から見ると東大よりもっと下を受ければいいじゃんみたいなことも思うかもしれないけど、でもその人にとってはそれ以外は人じゃないみたいなぐらいにまで追い詰められていることもきっとあるのかなとこの事件を見て思いました」

・本当に田中萌さんに共感しまくりだわ。


・「それ以外は人じゃない」みたいな感覚っていうやつ、自分より下の人たちを馬鹿にしているという表現にとられてしまうんだろうけど、実際周りに「それ以外」の人がほとんどいないと本当にそういう感覚になってくるんだと思う。

・差別をしたいわけじゃなく、本当にそれ以外知らないだけっていう。

・偏差値教育はやめろとか、学歴で人を選ぶなとか言うけど、本当に実現できる日はかなり遠そうでゲンナリするな…

・自分は加害者の彼と割と似たような環境に身を置いていると思っているけれど、かといって「〇〇大以上じゃないと人じゃない」みたいな感覚を持っている訳じゃない。

・でも、じゃあもし自分に子供ができた場合にどんな風に育てるかと聞かれたら、なるべく学問をやらせると答えるだろう。親の生い立ちや周りの人々がたどってきた道しか知らないから。

・結局こうやって格差って生まれていくんだろうな…どうしたもんか。

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