夏の終わりを感じたその日

お盆も終わり、風に揺れる風鈴の音色がやけに切なく、寂しそうに聞こえた。

猛暑が続く中でも、どこかしら夏の終わりの足音が着実にやってきているように感じる今日この頃である。

「さよなら夏の日」のメロディーが聴こえてきそうな季節になってきた。

私は朝、ジムに行くのだが、ここ数日の太陽は夏から秋の日差しへ移行しているように思う。夕方、日の入りの時間が少しづつ早くなってきたり、夜中、過ごしやすくなってきたりと感じることは様々なのだけれど、この微妙な変化を感じるのが好きなのだ。

今日の夕方の日差し

東北出身の私にとって、もはや夏は終わった感じでもある。
なぜなら、東北の夏はとても短かい。お盆が終わると、すーっとひんやりしてきて一気に秋がやってきて冬へと突入する。

振り返ると今年の夏は色濃かった。そして、あっという間に過去へと変わっていった…。そんな夏だった。

ある夏の早朝、コンビニへ出かけた。久しぶりにおにぎりが食べたくなったのだ。いつもなら間違いなくツナマヨを手にとるのだが、その日は紀州梅を手に取った。何年ぶりだろうか？

具材の中では地味な存在の梅…。

食べてみたら梅の酸味が口の中から体内に染み渡って、めちゃくちゃ美味かった。それ以来、梅にすっかりハマり、毎日必ず食べるようになった。
特に疲労回復効果が凄く、梅に助けられた今年の夏だった。

夜はしっとり、「夏の終わりのハーモニー」がよく似合う。

もう間もなくするとキンモクセイの香りが漂い始める。私は秋の花粉症を発症し、秋の訪れを感じるのだった。