昔からここにある、消えない希望
世界遺産になり、その存在を知ってから、
ずっと行きたいと思っていた、山口県萩市にある松下村塾。
文明開化の足がかりを作ったような場所。
その雰囲気を、少しでも味わいたくてやってきた。
江戸からも京からもやや距離がある
決して大きくはないこの家の一室で
私よりもずっと若い塾生たちが
師と激論を交わしていた。
ここに集まる人たちは
地位や身分などの逆境にも負けず、
どれだけ本気でこの国の未来を思い描いていたのだろう?
そんなことを思いながら眺めていると
だんだんと胸の奥が熱くなった。
「自分には、何ができる?」
なぜか浮かんでくるそんな叱咤激励に、弥立つ私の心。
流れを変えるのは大変だ。
諦めるのは簡単だ。
でも、希望があれば、できないことはない。
ずっと昔からこの場所にある、
決して消えない小さな希望に、私は武者震いするのだった。
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