浅い呼吸でタバコを吸いながら#健が天国に行く少し前のこと
※初めて読んでくださった方は「はじめに」をお読みください
健はそんなに自分のことを沢山話すタイプではありませんでしたが、
お笑い芸人やアイドルに疎く、洋画がとても好きな人でした。
幼少期に教育が厳しい家庭にいたことであまりテレビを見せてもらえなかったこともあり、山Pを知らなかった時はドン引きしましたがそれも本人もあまり気にしてなく、自分の世界がしっかりあり余裕のある人だったと今振り返ると思います。
そんな彼だったので私と会う時は浴びせるように私が日々の愚痴や男性に恵まれないことを話していました、ネタぽいことや私の周りは奇特なことが多いので面白がってくれていたとは思いたいのですが、もっと沢山話を彼から聞けば良かった、と思い後悔しています。
そんな彼が他界する数ヶ月から顔がとても疲れている印象をよく見受けました。
結婚していてお金の話で悩んでいる、仕事が忙しい
死ぬなら綺麗な状態で死にたい
と話すようになったのですがあまり深く聞いて欲しい様子ではなかったので正直あまり気にも留めていませんでした。
後悔しています。
彼が悩んでいたことに多少嫌がっても聞いてあげられていたら、
彼が成し遂げたいことが何か聞いてあげられたら
私も何かお手伝いできたのではないかと。
双子のような関係だと思っていましたがよくよく考えると彼は私にとって母親のように甘えさせてもらう関係だったのかもしれません。
健、ごめんね
甘えてばかりで君のことを本気で救おうとしていなかった
殴ったら蹴ったり罵倒していいから、してくれよ、嗜めてくれよ私のことを
ねえ、健、会いたいなあ
私は寂しいよ。
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