26.「大丈夫?」の問いは辛いときもある~2011.1月~
次の日はちゃんと大学に行けて授業も受けることができた。
電車には乗れないので行きは父が、帰りは彼が送ってくれた。
こわかったけど、
頓服もあるし
別に倒れたって
誰か助けてくれるから大丈夫!
と、思うようにした。
私の場合、発作が起きて苦しくて倒れたらどうしようっていう不安が強かったから、倒れてもいいや!って言い聞かせていた。
大学に行くと、何人もの友達が心配して話しかけてくれた。
大丈夫?
もう良くなった?
って。
優しい言葉が本当に嬉しかった。
心配かけてごめんねって思った。
だけど、
もう大丈夫なの?
とかの問いには答えにつまった。
見た目は普通で元気で。
だけどね、元気なふりをしてるだけなんだよ。
不安を抑えるのに必死なんだよ。
優しさで聞いてくれる「大丈夫?」という言葉が辛かった。
大丈夫じゃない。でもそんなことなかなか言えない。
「もう大丈夫?」
それは私が1番知りたい。
いつになったら大丈夫になるのか、この体調不良から抜け出せるのか。
大丈夫かな、と思ったらまた発作がきて。
いつまで続くかわからない恐怖でいっぱいだった。
友達にもちょっと体調が悪いだけ、と何度もごまかしてそのたびに心配かけて。
ごまかし続けるのに限界を感じた。
心配してくれる友達に、隠して変な態度をとってしまったら申し訳ないし。
それに誤魔化し続けるのも、「大丈夫?」っていちいち聞かれるのにも疲れていた。
だから仲の良い信頼している友達には、パニック障害のことを打ち明けようとこのとき思った。
打ち明けにくかったけど自分自身、体調が悪いだけっていう言い訳には限界を感じていたから。
どんどん痩せていく体重。
発症してから3ヶ月で体重が10kg落ちた。
急に激痩せしたことが余計に周りの人に心配させる原因の1つだった。
友達に打ち明けたところでどんな反応されるかわからない。
理解されるかわからない。
テキトーに軽く流されたらそれはそれで傷つく。
自分から積極的に話す内容でもないんじゃないか。
いろんな葛藤があった。
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