陰キャがチャットアプリに潜入した話
ごきげんよう(^-^∩)♪
時は半年前、2021年8月。
夏休みに入り、バイトもやめ、特に遊ぶ友達もいない私はいつも通りTwitterを眺めていた。
シュポン シュポン
両親は仕事、姉は寮暮し。
一人きりの家にTwitterの更新音が響く。
TwitterのFFには夏休みも学校、バイトの人が多く、私だけが暇人だった。
虚しかった。
私は考える。
そうだ、斉藤さんをやろう。
しかし、斉藤さん=ちんこを見せられるというイメージがあったので躊躇った。
なぜなら私は処女だから。ちんこなんて、BL漫画でしか見たことがない。
ということで、Apple Storeで「チャットアプリ」と調べる。
そしてこのアプリにたどり着いた。
ふーん、趣味で繋がれるんだ!
これならド陰キャコミュ障オタクの私も馴染めるかも!
ウッキウキで会員登録を進める。
アイコンはいらすとやのうさぎで、名前は"ゆう"にしよう!
(小学生の頃HQの西谷夕が好きだったため、それから何かとゆうという名前を使っている。)
そんなこんなで会員登録を進める私。
ついに始まりの時だ。
Yay!と私の初対面である_______
Tinder⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️
そこに広がっていた景色はTinderだった。
もちろん私は未成年なのでTinderを知らない。
しかし、そこに広がっていた景色は紛れもなくTinderだった。
Yay!はTL(ほぼTwitter)、通話、チャットの3つの機能があったのだけど、普通にTinderだった。
TLには「明日渋谷で会える人〜」「イケメン通話しよ笑」「もう無理、死にたい」など地獄のワードがつらつらと並んでいる。リスカ写真も平然とアップされていた。
しかもほとんどが高校生。
全然趣味で繋がれないけど……
明日渋谷で会うってそんなフッ軽なの⁉️絶対ヤリモクだよね⁉️お前はイケメンを選べる立場なの⁉️死にたいならこんなアプリやらないだろ⁉️と銀魂の志村新八並のツッコミをした。
みんなブスだし。㊙️ね
しかし当時の私は何を思ったのか、「ここに紛れてみよう!W」と考えた。数秒前まで志村新八だったのに。ツイッタラーの特技、暴言を吐いていたのに。本当に何を考えていたのか分からない。
まず、TLの人々のアイコンはみんな自撮りだった。
さっそく私の前に壁が立ちはだかる。
冒頭に記述した通り、私は友達がいないのだ。
友達がいないということはつまり、自撮りがない。
いらすとやのアイコンだと浮いてしまう。いらすとやごめん。
まだ俺は何もしていないのに、こんなところで終わるなんて…
そんな私に一筋の光が差し込んだ。
そう、2021年3月。奇跡的に中学時代の友達(今はただの知り合い)(闇)の陽キャと遊びに行っていて、プリクラを撮っていた。
これしかない。覚悟を決めてアイコンをプリクラに設定する私。
プロフィール欄には、「誰でもチャット大歓迎🤍」みたいなそれっぽいことを書いた気がする。
さぁ、準備はできた。
しかし何をすればいいのか。
チャットをするにも通話をするにも相手を探さないといけない。
ここまでの思考にかかった時間は0.2秒。
さっそく私は呟いた。
「こんにちは!始めてみました〜」
ここでまた驚きの出来事が起こる。
なんと、5秒で10いいねがつく。
え!?!?!?こんなに人口多いの!?!?!?!?!?!?!
さらに早速チャットがきた。
初めてのチャット相手。名前は片目くんとしよう。
片目くんは、その名の通り、アイコンが片目を隠した自撮りだった。
そう、伝説の片目界隈の住人。
片目界隈はTwitterにもあるので存在はもちろん知っていたが、片目界隈の住人との会話は始めてだった。
結果を先に言うと、片目くんはめちゃくちゃ普通の人だった。
テストが近いみたいなことを言っていた気がする。
こんなアプリしてないでテスト勉強をした方がいいと思う。
あと金が欲しいと言っていた。勝手に稼げ
片目くんが普通の人間で安心していたところ、またチャットがきた。
またしても男だった。
しかも成人。
Yay!には晒し防止(?)のためにスクショを撮ると相手に通知がいくというシステムがあるんだけど、私はそれを知らなかったため、スクショをして姉に送る。
「成人済の人いるんだけどwwwwwwwww」
ブロックされた。
2人目との交流は悲しくも終わりを告げ、3人目。
そろそろ女と交流したかった私。
そう、私は男も女も好きだけどどちらかというと女の方が好きな、女好きである。
でも地獄のアプリにまともな女はいない。
全員リスカ女かまんこガバガバ女だ。
ここで天使が現れる。
なんと、無害そうな女がチャットをくれたのだ。
彼女はひとつ上の高校生。
アイコンは海を背に自分の後ろ姿という、なんとも𝑰𝒏𝒔𝒕𝒂𝒈𝒓𝒂𝒎𝒎𝒆𝒓な女だった。
話していくうちに分かったのだけど、彼女は沖縄住みらしい。
アイコンの海綺麗だね!って言ったら沖縄の写真いっぱい送ってくれたし、家計のためにバイトをしてるらしい。大学受験もすると言っていた。
めちゃいい子じゃん。なんでこんなアプリやってるの?
さて、ここまで無害だった人の話をしてきたが、ここからが本番である。
私の「陰キャがチャットアプリに潜入計画」は2日目に突入していた。
1日目の経験を生かし、それっぽい文章で話し相手を募る私。
通知が鳴る。
私は微笑む。もちろん暗黒微笑だ。
「アイコンめっちゃかわいいやん!笑 どこ住み?今通話できる?」
距離の詰め方どうしたん?????????
一瞬困惑したが、このアプリは本来これが通常なのだ。
だって、TLには地獄の人間しかいなかったから。
私は1日目に話した人達が害がなかったということで、Yay!を舐めていた。
ここは高校生版Tinderだ。
気合いを入れ直す私。
ありがとう、かわいいって初めて言われた、東京住み、通話は親に禁止されてる、的なことを返した気がする。
全部嘘🤩
私はかわいいのでかわいいって言われたことは全然あるし、ド田舎住みだし、週一でTwitterのFFと通話をする。
ツイッタラーを舐めてもらっちゃ困るね____________
なんというか、そいつは、模範出会い厨だった。
模範出会い厨とかいう言葉初めて使ったけど。
出会い厨との続きの会話は想像にお任せしよう。
酷かった。(酷かった。)
このnoteを読んでいる人は悲しいかもしれないけど、残念ながら、次の登場人物で最後になる。
(残念ながら…❓)
なんと言おうと、私はこの最後の登場人物で限界を感じ、Yay!をアンインストールした。
最後の人物、それは、特級呪物。
(ここで廻廻奇譚が流れる)
メンヘラ
メンヘラは存在した。
ツチノコ的な感じだと思ってたけど、メンヘラ、マジで存在した。男のメンヘラ。男のメンヘラって、いるんだよ……
私はいつものように話していたが、急にアイコンのプリクラを褒められることとなる。
急に顔面を褒められるということに驚く私だが、よくよく考えたら、私は橋本環奈なので至って普通のことなのかもしれない。
つまり、メンヘラ男が好きになるのも当然なのだ。
(恥を知らない人)
そんなこんなで、超アピールされた。
めっちゃ怖い。
自撮り要求してくるし、3分以内に返信しないと病み散らかすし、めっちゃ怖い。
(当たり前だけど自撮りは丁重にお断りした)
こんなんじゃ、うんこもできない。
Twitterを見る時間も削られてしまう。
私の本業はTwitterだ。
こうして私のチャットアプリ生活は3日目の朝、終了した。
今振り返ってみても、なんの2日間だったのだろうと思う。
確実に言えるのは、陽キャは陽キャの家へ、メンヘラはメンヘラの家へ、ツイ廃はTwitterへ。それだけだ。
ド陰キャコミュ障オタクの私が陽キャとメンヘラの巣窟に潜入するなんて、最初から無茶な話だった。
これを見てYay!に潜入した方は感想noteを書いて共有してほしい。
そもそも潜入しない方がいいけど←結論