【陽だまり日記】晴れやか
社会人になって思ったことは、まともに陽の光に当たらなくなったな、ということ。
悲しいかな、この身に降り注ぐのはブルーライトで、一日の大半を過ごす建物は遮光カーテンに守られている。
だから、つまり、少々気が滅入ることもある。
今日はそんな日。
ふら、と昼休憩に陽だまりを目指して外に出ると、眩しい青が広がってた。
陽の光に透ける欅の葉は、水彩の色合いで、風に揺れると空に溶けてしまうのではないかと思う。
金砂がさらさらと降り注ぐような晴れた日は、光と影が穏やかに寄り添っている。
ふと、肩の力が抜けて、心が潤んだ。
今日、一番深く息を吸い込んで、吐いた。
近場を行く当てもなく歩いた先で出会ったのが、太陽の色をした花だった。
菊、なのだろうけど、私が知っている菊のイメージをくるんと覆す晴れやかさでそれは咲いていた。
弾けるように咲いている姿が、凛として美しいものだから見惚れてしまった。
はっとする明るさを心に、自席へ戻ると、嬉しい差し入れが。
【スイートポテト べにあかくん】
何だかんだと午後はバタバタとして頂く時間がなかったので、noteを書き終わる今、いただくことにします。
あまやかに、今日を終えられることに感謝。