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【陽だまり日記】チリツモ・クリスマスツリー

「あれ、今年、クリスマスツリー出してないね。」

なんて言われたものだから、少し驚いた。
あら、ソーイウノ気にしてたの?
毎年出していたのは無駄では無かったのねえ。
こういうのは、チリツモなのだと頷く。

季節を感じながら日々を過ごしたいと思っているけれど、毎日それなりに慌ただしい。
もうクリスマスまで1週間とちょっとだし、今年は良いかなあなんて思っていたところだった。
そんな風に言われたら、ね。


段ボールから取り出してツリーを組み立てる。
3つのパーツに分かれていて、土台、中間、先端ときっちりと合わせてゆく。
組み立ての際の振動により、ビニールで出来ている樅の葉が散る。
そういえば此のツリー、結構な年代物だった気がする。
枯木になってしまわないか心配するほどの勢いだ。
ひととおり組み立てたところで掃除機をかける。

昼下がりの日差しがカーテンの隙間から差し込み、用意したオーナメントがきらきらと輝いた。

マライア・キャリーの、彼の有名な曲を流しながらそれらを飾り付けてゆく。

幾つになっても、この作業は楽しい。
金色の星と、白い雪の結晶、青いピカピカのボール、それから真っ赤な林檎。
新しいオーナメントを買いたい気もするけれど、今年もいつもと同じものを飾り付けてゆく。

統一感はないし、いまいち映えてないけど。
そういうところも好きよ。
我が家のクリスマスツリーさん。

ちなみに、なぜだか我が家のツリーにはトップスターがいない。
代わりに、天辺のところには、大きなベルを吊り下げている。

最後にぐるりと電飾を巻き付けて、コンセントを繋ぐと今年もクリスマスが我が家にやってきた。
ちなみに、玄関には靴下に、リースも用意してある。

だから、いつでも来てくれて良いのよ。
サンタクロースさん。





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