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【陽だまり日記】寿ぎの言葉

私は、此の身が痛みや苦しみに苛まれないことは、至極、幸福であることを知っています。
平穏に穏やかに暮らすことは、私の持つ強い願いのひとつで、そして、今其れが叶えられつつあると日々感じています。

陽の光を浴びて、柔らかな自然に囲まれて、健やかに息をする。
ずっとこれが、私の欲しかったもの。
だから毎日、ふと涙が出てしまうほどに嬉しい。

世界は美しいと思う。

まあ、それでも、たまには、ね。
ざらつく気分を味わうこともあるのです。
全身から掻き集めたかのような溜息を吐く日もある。

舌の上に砂を乗せたような、噛み砕きたくも噛み砕けない思い。飲み込むこともできず、吐き出すことも難しいもの。
ないものねだりと言うか、只管自分を採点し続ける苦行と言うか。
……ね、そういうの、誰にでもあるでしょ。

そういう、鉛の様に重い責め苦が私を絡め取る前に、今夜は遠くを見つめて、足元のできることを一つずつ拾い上げていく。

どんな風に私は在りたいのか。
どんな風に私は成熟したいのか。
ひとつずつ辿ってゆく。

そう言えば最近、これをおざなりにしていたわね。
そう言えば、いつのまにかこんなことが出来るようになっていたわね。

あくまで、フラットに軽やかに、冷静に、それでいて朗らかに。

私は私を磨きあげてゆくことができるのだと心から思いたい。誰が何と言おうと今日、ここまで生き抜いた自分が居るのだから。
皆、花よりぞ木の実とは成る、ってどこで聞いた言葉だったかしら。
花を育てるのなら、いつか実を結びたいのなら、しなやかで凛と、そして穏やかでいなければ。

今朝見た、マンリョウ。 
花言葉は、寿ぎ。
「ことほぎ」の語源は「言(こと)祝(ほ)く」で、「ほく(ほぐ)」には「よい結果が得られるように、祝福のことばを唱える」という意味があるそう。
私の言葉は私と共にあると、いつも信じています。

真っ赤なマンリョウ
花言葉は、寿ぎ





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