
超ロングセラーカレーはテンセグリティ構造みたいな味だった
#うちのカレー
夫婦ともに食べることが好きなもんで、
カレーを作る時もつい細めの箱のやや高めのルーを買ってしまう。
ブーケガルニがどうとか、フォンドボーがこうとか、そんなのを。
お気に入りの銘柄もあるし、
ルーを使わずにスパイスを駆使して作る時もある。
実家も割とそんなで、黄色いカレーというより濃茶のカレーの家。
#超ロングセラー商品
先週末、玉ねぎがたくさんあったので、
久しぶりにカレーでも作ろうと、お肉を買いにスーパーへ。
そしたら、お肉売り場の横に特設の山積みハウスバーモントカレー。
りんごとはちみつが恋をしたり、
りんごとはちみつがトロリ溶けたCMのやつ。
甘ったるいのかい?
どちらかというとお子様用のイメージ。
しかもいつも買うルーの倍量近いのに約半額…1/4。汗
正直、今日までほとんど気にしたことがなかったカレールー。
でもよくよく考えたら小さな頃からある超ロングセラー商品。
不味かったらとっくに淘汰されていたはず。
「ちゃんと辛口もあるのか…買ってみるか」
#味のテンセグリティ構造
マッシュルームをワインでソテーしてみたり、
大根とタコを具にしてみたり、
いつもはいろいろやりたがりだけど、今日はやらない。
お肉と玉ねぎとじゃがいもとにんじんのみで作る!
スパイスを効かせてみたり、隠し味を加えてみたり、
いつもはいろいろやりたがりだけど、今日はやらない。
バーモントカレーのオリジナルの味だけで作る!
・・・・・
できたカレーを妻が食べて一言。
「カレー、これで良くない?」
まさにそれ!その言葉の味。
ネガティブな“これでいい”じゃなくて、
「この先これでも行けちゃうんじゃない?」の“これでいい”。
そしてそれが安いという企業努力。
美味しいのはもちろんそうなんだけど、そのことより、
コクと塩味と甘味と辛味のバランスがド真ん中で釣り合ってる感じ。
言うなれば、テンセグリティ構造。
Credit: JK Brickworks
どこか突出して勝つのはよく聞くけど、
調和を突き詰めて勝ち残るビジネスって、改めて考えるとすごいよね。
和を以て貴しとなす!