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民意で選ばれた人たちなのに、民意は選ばない人たち

#頑な

「無理ですよね?」との問いに、
頑なに「がんばります」とだけ答えるやりとり。

これを見て、
「うん、がんばれそうだな」
と期待する人はどのくらいいるだろう。

10カウント目前に戦意を確認されているボクサーとか、
仕事を抱え過ぎてパツパツになっている新入社員とか、
そんな人たちを連想してしまう。

辻元議員が「五輪をフルでやることは不可能だ」と問い、
菅さんは頑なに「準備していきたい」とだけ答える。

もはや“できるかできないか”の質問ではなく、
不可能ですよね?と投げかけている時点で、
どうかやめると決めていただきたいという進言に近い。


#容易

ラジオを聞いていたら、
去年発売された「花森安治選集」(全3巻)が取り上げられていた。

朝ドラ「とと姉ちゃん」で唐沢さんが演じた“花山”のモデルであり、
「暮しの手帖」創刊者で初代編集長の想いが詰まっているらしい。

読みたいと思ってひっかかっているけど、各巻とも結構な値段とページ数で、
なかなか気軽には手を出せず、Amazonのほしい物リストに入ったママだった。

でもそのラジオを聞いて、改めて、ますます読みたくなった。

ラジオが言うには、
本にも掲載されている花森さんの言葉で、こんなものがあるらしい。

おそらく、一つの内閣を変えるよりも、
一つの家のみそ汁の作り方を変えることの方が、
ずっとむつかしいにちがいない。

今となっては五輪をやめてもらいたいという国民が増えていて、
イギリス紙が中止を報道(誤報)してしまうほどになっていて、
議員が首相に迫るまでの状況を持ってしても、
それら意見には耳を貸さず、不安には目もくれず、
「準備していきたい」と我を通す国のトップたち。

他では、
苦しいから助けてほしいという国民が確かにいて、
生活困窮者に絞って支給する考えもないかと食い下がっても、
「その考えはない」と完全否定してしまう国のトップたち。

普通に考えたら、民意で選ばれた人たちの想いは、
民意と同じベクトルになるはず。

普通に考えたら、明解過ぎて比較するのもどうかと思うが、
一つの家のみそ汁の作り方を変えるより民意に沿う方がよほど容易にちがいない。

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