小3にして死を覚悟ー私のPTSDのお話ー
ちょっと思い出すようなことがあったので、あまり思い出したくもないので簡潔に話しますね。
私の今も尚忘れられず、口に出すのも嫌、世界で一番殺したい男の話をします。
その男は母の兄で、昔祖父母、叔母、母と姉と共にそいつも含めて一緒に住んでいた時期があります。その頃のお話です。
私たちこどもはまだ小学生で喧嘩も耐えないような時期でした。それがうるさくてよく祖父に殴られ、蹴られ、怒鳴られ、土下座させられ、物を投げつけられDVを受けていました。それが当然のような家庭でした。そんな中、母の兄は部屋に閉じこもっている無職の顔も見た事ないようなやつでした。夜にしか出てこない、顔を見ようとしても祖母に止められて見たことはありませんでした。閉ざされた部屋があったんです。ある時期から、その部屋の扉に張り紙がされるようになりました。[死ね黙れ次騒いだら殺す]といった私たちこどもに対する脅迫でした。
でも私はこれ以上うるさくしたらどうなるんだろうという出来心から、うるさくしてしまったんです。対抗するように。
そのとき、開かずの間が勢いよく開いた音がしました。そして、私のいる部屋まで一直線。心臓が飛び跳ねて、初めて見たほぼ他人のその人は明らかな殺意を持っていることが小学生の私でもわかりました。「あ、殺される」小3にしてそう確信しました。でも、私の顔を見て思いとどまったのか隣の壁を殴って穴を開け「次やったら殺す」と吐き捨てて帰っていきました。
これは、私と祖母しかいない間に起きたので、きっと誰も知りません。
私はその後怖くて布団に潜り込みました。そのときに、私は恐怖で無意識的にお漏らしをしていたことに後から気付いたのです。
人って恐怖を目の前にして死を覚悟する瞬間があると本当に無意識的に漏らすんですよ。マンガとかではよく見るけど、本当にそうなんです。
それを私は小3にして体験した。
その後も私はビクビクして数年間過ごした。罵倒を吐かれることはしょっちゅうで、本当に本当に殺せるなら殺したい。
そいつは盗みで捕まったり、自殺未遂を図ったりとんでもねえ奴で、自殺未遂のとき意識をなくしていたけど、私はそのまま死ねばいいのにと何度も心の底から思った。でもしぶとく生きやがった。それも記憶喪失なんて都合がいい。
全部、私たちにしたことも何もかももう覚えていないのだろう。
私の幼少期に刻まれた暴力や脅迫、そういった傷は二度と癒えないというのに。