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赤泥棒 を読んだ

踊るリスポーンというこの世で最強に狂った漫画(最高に褒めている最高に好きです)を描いた作者の最強に狂った小説を読みました

小説家としての名前の理由が知りたい

けんしかまみたろう と読むらしい
初見で読めないよね?みんなそうよね?私だけ??

ド派手な表紙なので書店で探していたらすぐ見つけた

私はカバーを外して本を読むタイプなのだが、こちらの本はカバーを外すと蛍光ピンク!なんともエッチである…(褒めています)

出てくる登場人物全員がネジがぶっ飛んでいて、それでいて常識人のようなフリをして当たり前のような面を下げて思想も言動も行動もバイオレンス

焦点の定まらない愛が好きだ

正常な愛なんて知らないし存在しないだろうけど
愛を知らない人間の歪な愛がキュートで少し悲しくなる
ズレていて届かないか、当たらないか、ぶち壊してしまうか
真っ直ぐじゃないはずなのにどんなものよりも純粋で重い愛になる

みんな青くて痛い
こんなにも傷に塩を塗られるように青臭い小説を読んだことがなかったので
私は居心地が悪かったりした
キラキラした青春なんかじゃない
青臭くて血なまぐさい、人間の本質

ツラツラと舐めるようにじっとりと言葉がどんどん連なっていく
こんなに天才的な文書、読み出したら止まらないのにもう見たくないの感情も湧き出てきて
ごちゃごちゃだった

でもどうしてだろう、またみたい
誰かに薦めたいのにこれを薦めたら私もこんな人間だってバレちゃうのが怖いなァ

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