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派手髪で生きるの、難しい

休学したので、はじめて髪の毛をブリーチした。
その上にダスティピンクをいれて、あらかわいい!

来春からは就活がはじまるので、黒髪戦士にならなければならない。
就職後も、落ち着いた髪色にしなければならないだろう。
じゃあ派手髪チャンスは今しかない!

アイドルのような可愛い髪色を手に入れ、しばらくの間、気分は上々であった。


院試の勉強に伴い、バイトを辞めていた。
進路も決まり、貯金も底をつくので、そろそろ働くか、と求人サイトを漁った。
バイト〇、タウンワ〇ク、インディ〇ド、バイトネ〇ト、etc……。

薄々わかってはいたが、やはり派手髪で出来るバイトは少ない。

そんな中、やっと見つけた!と応募し、採用されたフグ屋さん。
体育会系で、同調圧力がひどかったので1日でやめた。
(グループLINEの背景が、謎のポエム画像でこわかった)


こうして、また無職期間がアップデートされた。

働ける場所がない……、お金もない……。
そうこう立ち止まっている間に、黒が生えてきて、かわいかったピンクもどこかに消えた。
しかしもちろん、染め直すお金はない。無職なので。

「明るい髪色にしたら、何だか気分も明るくなった!」
などという話をよく聞く。いいえ。

「働く場所が限られ、金欠になり、時間経過による髪色の変化、清潔感の維持費用によって、最終的に気分が暗くなった!」


いろいろな仕事を調べていてわかった。
派手髪で生きていくには、それ相応に華やかな世界が求められる。

夜のキラキラ職、陽キャが多い居酒屋、自由な社風の大手企業(外資系や広告業界)など。

しかし、そこでの仕事内容は、自身を消耗するような何かが求められることが多いように感じる。

それに伴ってか、お給料も高い傾向にある。
つまり、派手髪の維持費用も稼ぐことができるわけだ。


派手髪を、若いうちに経験したかった。
なので後悔はない。

でも、近いうちに暗髪に戻そうと思う。
多分、私は泥臭い世界で生きていく方が、性に合っている。

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