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朝、目が覚めたら、まず自分の身体におはようっていうの。 ベッドから出て、寝室のカーテンと窓を開けて、お日様に向かっておはよう世界って言うの。 玄関と家中の窓を全て開けて、おうちの中の空気を入れ替える。時々カーテンが開いてしまうほど大きな風が吹き抜ける。龍でも通ったのかななんて思ったりする。見えないけれど。 歯を磨いて顔を洗ってコップ一杯の水を飲んで、それから着替えて、脱いだパジャマは洗濯機に入れる。そうしたら花瓶の水を変える。家にいる観葉植物の子達みんなに、おはようって
小さい頃の私は、なんでなんで博士だった。一事が万事、全てのことに「なんで?」と言っていた。 「夕陽が赤くてきれいだね。」 「なんで?」 「今日は空が澄んだ青、気持ちいいね。」 「なんで?」 「早くご飯を食べなさい!」 「なんで?」 「早く寝なさい!」 「なんで?」 こんな具合に。 今より遥かに語彙も説明力も表現力も乏しかった私は、全てが「なんで?」の一言に集約されていた。別に反抗しているわけでもなかったし、気に食わないわけでもなかった。ただた