マガジンのカバー画像

映画から学ぶ人生

40
映画の感想を通して、監督のメッセージや人生の教訓を読み解きます。あくまで1観客の1つの見解として・・。
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

映画レビュー「アメリカンヒストリーX」

制作 1999年 米 監督 トニー・ケイ 出演 エドワード・ノートン    エドワード・ファーロング  昔も今も、世界中のあちらこちらで大小争いは尽きることがない。 人種の違い、思想や宗教の違い、歴史的な因縁によって脈々と繰り返される復讐の連鎖等、原因と理由は様々なのだろう。 映画の中でもごまんという作品の中で様々な争いが描かれており、私もそれなりの数を目にしてきた。 そこで描かれる争いは、いわば人間が根源的に抱えている業のようなものとして描かれ、永久に消えることはないとい

映画レビュー「グリーンブック」

製作 2018年 米 監督 ピーター・ファレリー 出演 マハーシャラ・アリ    ビゴ・モーテンセン タイトルの「グリーンブック」とは、かつてアメリカにあった黒人用旅行ガイドブックのこと、だそうだ。 と聞いた時、また人種差別がテーマの話かい!とちょっと抵抗を覚えつつ、 最近気になる俳優、ビゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリのバディものロードムービー、という魅力に惹かれることが勝っての鑑賞とあいなった。 特に白人のビゴ扮するトニーがガサツで無学な運転手兼用心棒、黒人のマハー

アニメレビュー「風の谷のナウシカ」

公開 1984年 監督 宮崎駿 あらすじ 舞台は「火の7日間」といわれる最終戦争で現代文明が滅び去った1000年後の地球。人類は、巨大な虫や、猛毒の瘴気を放つ植物が生息する森・「腐海」に脅かされながら生きていた。マスクなしでは5分で肺が死ぬ。そんな腐海のほとりにあって、海からの風とコツコツと植林してきた森のおかげでマスクなしで生活できる奇跡の谷の小国「風の谷」。その王の娘ナウシカは、人々が制する中、グライダー型の飛空艇メーヴェを操り、果敢に「腐海」に足を運び、人々が忌み嫌う