読書レビュー「赤い靴が悲しい」片岡義男
初版 平成元年10月 祥伝社文庫
高校生の頃、みんなが赤川次郎をまわし読みしたりしてた時、
僕は一人で片岡義男を読んでいた。
まあ、どちらも今思えばラノベ的で、(いい意味で)軽薄で、
おおよそ文学賞とは無縁な、心の闇とかドロドロした人の業
などほとんど描かれない。
あの時代、80年代バブルのちょっと浮かれていて、湿り気の無い、カラッと爽やかな世情が色濃く表現されていたり。
たいした中身は無いんだけど・・・。
大人になってからも5年周期ぐらいで、無性に読みたくなるのですよ。