読書記録 小池真理子「神よ憐れみたまえ」
初版 2021年6月 新潮社
人は誰でも心の奥の奥の底のまた底に、
開いてはいけないフタがあるのではないか。
例えば人を殺したいとか、死にたいとか。
男なら、道端でお色気ムンムンの女性を見かけた時、
もしも自分が昆虫だったなら、
ソッコー後ろから抱き着いてしまえるのに・・とか。
そんな衝動にかられたり・・・
しかし自分は昆虫ではない、人間なのだ。
理性をもたなければならない。と自分にブレーキをかける。
ブレーキはかけても・・そんな衝動にかられたこと自体が
自分でもキモイ。