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学校には福祉を受け入れる戸惑いが有る?

特別支援教育が学校現場に、なかなか浸透しないのは何故だろうと考えています。

そんな時に、社会福祉士の小林英義氏の新聞記事を見つけました。氏によれば、2008年から全国の小中高にスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーが3241人配置されている。ところが、それが上手く機能していないのではないかと言うのです。

引き継ぎが上手く行かない場合ばかりではなく、そもそも
「学校側に福祉を受け入れる戸惑いが大きい」
との事です。

特別支援教育にかかわって来た立場から、作業療法士や理学療法士や言語聴覚士などの方々が学校に常駐してくだされば心強いし、子どもたちへ日常的に支援する事が出来ます。子どもたちだって週に一度病院やケアに通うより、毎日の変化を見ていただく方がずっとメリットが大きいはずです。

脳性麻痺の方をクラスで受け持った時には、日常の運動の様子をビデオに取り理学療法士の方に指導を仰いだものでした。それが、校内に常駐しているケア担当者に直接見ていただけるのであれば、どれほど心強い事でしょうか。サポートするタイミングや立ち位置、サポートの種類などを直接教えて頂けるのですから。

そんなシステムがあれば、学校が福祉を受け入れる事を戸惑っている暇などないのです。真の連携が取れるのですから。
文科省は腰を据えて対策を講じて欲しいものです。学校は今こそ、きちんと受け入れて欲しいものです。

朝日新聞
2024年4月10日
私の視点 より


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