ねこねこ

元学校の教員。定年退職後の現在は社会教育団体のアドバイザー。ネコが大好き。

ねこねこ

元学校の教員。定年退職後の現在は社会教育団体のアドバイザー。ネコが大好き。

最近の記事

また、「巨星落つ」ですね

谷川俊太郎さんが亡くなりました。 92歳だそうですから、ご長寿を真っ当されたのでしょうが、残念で仕方ありません。第3日曜日の新聞に書き下ろしの詩が載ります。 毎月、楽しみに読むのですが、今月は何故だかとても寂しくて何時もと違うなあと思っていたのです。そこへこの悲報です。 なんだか打ちのめされた気持ちです。 今まで、氏の多くの詩に触れて来ました。 ある時は、教科書の中で、またある時は絵本の中で、スヌーピーの語りの中で、テレビやラジオ番組で。またある時は9条を守る会の発

    • 方言は温かいものですね。

      私は宮城生まれですから、転校してきた埼玉の小学校の言葉には戸惑ったものでした。ある日、担任の先生に 「そっちを、になって!」 と、声をかけられても分からなかったのでうろうろしていると、「持つのよ」と言われてようやく理解出来たのです。「になう」は標準語でしょうが、宮城では「たがく」でした。 近所のおばあちゃんの言葉に戸惑い、クラスの子の話し言葉に笑いあいました。こうして、方言の優しさや楽しさにだんだん慣れていきました。 結婚したのは熊本生まれの人でしたから、婚家の父母や

      • 先日、クインシー・ジョーンズさんが亡くなったとの新聞記事を読みました

        アメリカを代表するジャズミュージシャンでもあり、音楽プロデューサーでもある方ですね。 曲もお名前も存じあげていました。 「ああ、また巨星落つ」だと思いながらテレビを見ていたら、久石譲氏がインタビューに応えていらっしゃいました。 自分の名前は彼の名前をもじったものだと。クインシーは「く・いし」で久石、ジョーンズから譲と付けたとおっしゃるのを聞いてびっくりしながらも納得しました。 それほど憧れていた存在だったのですね。今や、久石氏は世界から認められる作曲家ですが、その原

        • 特別支援教育が進まないはずです

          先日、久しぶりに偶然に元同僚に会いました。 しばらく話した後に 「特別支援教育の理念が通常学級に浸透しないのは、なぜだと考えていますか。」 と、質問しました。 それまで、支援学級の実践のあれこれや、担任のきめ細かい取り組みについて訳知り顔に語っていたので聞いてみたのでした。 ところが、何の答えも返って来ませんでした。 特別支援教育は通常学級の教育と別な所に有ると考えているのか、そもそも特別支援教育の事など全く考えていないのか。 応え無い事にびっくりしました。 今や、

          もう!立冬です

          半袖が手放せなくて冬仕度を何時しようかしらと考えて居るうちに、一気に木枯らしが吹きました。 気象病などと聞き慣れない病気にかかる人が多くなりました。それほど、異常気象が続いて居るということでしょう。 立冬になりました。例年並みの冬は来るのでしょうか。 世界のあちこちでは、川が氾濫したり、山が崩れたり燃えたり、街が水浸しになったりしています。恐ろしい事態があちこちで起こっています。 人類そのものが地球ごと滅亡しそうなのに、戦争などやっている場合では無かろうに!と思いま

          もう!立冬です

          旧知の友だちと旅に出ました

          名所旧跡を廻る旅ではなく、会ってひたすらお喋りする旅です。その土地の美味しい物を食べて話すだけの中に、ほんの少しだけ景色を見ます。 その仲間といると失敗しても、思い違いをして変な事を言っても、ダメな自分を認識する事はなく本当に気楽です。何でも受け入れて笑い飛ばしてくれるからです。ですから、定期的に会うのです。 年齢を重ねると誰にも心配事や苦労は有るものです。 「苦はてんで」と、祖母が良く言っていました。 「苦労は人によって様々だよ。苦労のない人は居ないものだ。」とい

          旧知の友だちと旅に出ました

          温暖化は恐ろしい勢いで迫っていて、待ったなしの状態ですね

          知り合いの居酒屋さんの十八番のメニューは蛸の姿煮です。 柔らかく、味が染みていて絶品です。行くたびに出して貰っていたのですが、今年は仕入れ値が三倍に跳ね上がったうえに、蛸の数が少ないので毎回は食べられなくなりました。 そう言えば、フグの生息域が広くなり自然交配が進んで、毒の場所が特定し難くなった話を聞いたことがあります。また、何十年後かには永久凍土が溶け出して、未知のウイルスが蔓延するだろうと警告を発する科学者もいます。 「人類はどこで間違えたのか」(中公新書ラクレ

          温暖化は恐ろしい勢いで迫っていて、待ったなしの状態ですね

          実家帰りの楽しみは、地方の美術館を訪ねられる事

          面倒くさい実家の片付けの合間に美術館や博物館巡りをしています。 福田平八郎の絵や北斎や広重の浮世絵に再会したり、甲冑や刀剣を観たりしています。 今回はブルーナーのうさこちゃんに出会いました。子どもが生まれた時に真っ先に読み聞かせたのはうさこちゃんシリーズでしたし、孫たちに買ったのもこれらの絵本でした。改めて作品を観ていると、奮闘していた子育て中のオアシスのような時間だったのだと思い出しました。シンプルな線や色使いは計算し尽くされたものだったと知りました。子どもの視線を逸ら

          実家帰りの楽しみは、地方の美術館を訪ねられる事

          失敗を褒め称えあえる日が有るなんて!

          隠岐の島のある高校では毎年、「失敗の日プロジェクト」というイベントを開いているそうです。 失敗は次へのチャンスとばかり、生徒だけでなく先生も失敗を発表し合いそこから何が学べるか考えるのだそうです。 後鳥羽上皇が流された歴史有る土地だからでしょうか。 面白い企画だなと思いました。 「失敗は脳のためには大変良い体験」と仰るのは、AI研究者の黒川伊保子氏です。氏によると、失敗は脳を活性化させるのだそうです。せっかく失敗したのに、それを使わない手はないとまで仰います。 こ

          失敗を褒め称えあえる日が有るなんて!

          運動会での配慮いろいろ

          孫の運動会を見に行きました。 従来通りの競技が多かったですが、随所に配慮が見えました。 1年生の徒競走のスタートは、ピストルではなく笛でした。 スターターの先生は「よーい」の掛け声と共に、自分の足を引いてポーズを取っています。子どもたちは真似をすれば良いのです。とても解りやすかったですね。スタートに不安を持つ子には安心の徒競走でした。 絶えず流れる音楽は子どもたちのよく知っている曲で、運動会定番の曲はほとんど有りませんでした。それでもボンジョビの曲が流れるのは、先生の

          運動会での配慮いろいろ

          新聞を取りに行くと、秋が香っています

          ポストの直ぐ傍には、キンモクセイの木がそびえています。 今年もたくさんの花を付けています。 新聞を取る度に良い香りがして、秋を感じています。キンモクセイの隣には、大きくなった石榴の木が有ります。今年はたわわに実がなりました。こんなにたくさん実がなるのは初めてです。 花と実に囲まれて秋を楽しむ日々です。 秋は来るのかしらと訝しく思ったのは、つい最近の事でした。 あっという間に来た秋は、続くのでしょうか。 芋名月、栗名月などとの言葉も有りますから、お月見もしましょうか。 今

          新聞を取りに行くと、秋が香っています

          年長者の役割をあらためて考えています

          日本被団協がノーベル平和賞受賞との報道に、ようやくかと思うと同時に、今これを声高に訴え、認めなければならない世界情勢の逼迫さを感じます。 戦後生まれの私ですが、両親や叔父叔母から直接戦争体験を聞いた者として、伝え遺していかなければならないとあらためて強く感じています。 受賞のニュースを仲間と話題にしていると、 「年寄りの役目は、金や物を遺すのでなく、強い信念を遺すべき」 と語った人がいて、本当にそうだなと思いました。 平和への強い信念を遺すべく、遣ることは限りなくあ

          年長者の役割をあらためて考えています

          故郷は人なのですね。

          叔母が危篤だとの知らせを受けて、今月も田舎に行きました。 こんこんと眠る叔母の手を握りながら声をかけます。 薄く目を開けそうな様子に、皆で一喜一憂します。 傍ではひ孫が遊びながら声をかけています。 主治医の 「家に帰るなら今しかない」 との薦めで病院から叔母を自宅に連れ戻したのは二人の娘でした。 こうして、自宅での介護が始まったのです。介護休暇を取りながら、母親の在宅介護は大変だけど、代え難い時間を貰ったと言う従姉妹らは満足そうでした。自分の子育ては故郷を離れていたので

          故郷は人なのですね。

          若冲と応挙のコラボの屏風が見つかったそうです

          若冲の作品は大好きなので、作品集を幾つも持っているので時折見ては楽しんでいます。あのリアルな細かい描写力に圧倒されます。若冲の絵はリアルなのにユーモアも有り、単に写生しただけでない独創的な創作性を感じます。若冲にはカメラアイが有ったのではないでしょうか。 今、新たな作品が発見されたとは驚きです。しかも、応挙とのコラボ作品だなんて凄い事です。自由な時代だったのだなと改めて感じ入りました。 本物が公開される日を楽しみに待つことにしましょう。さぞかし長い行列になることでしょう

          若冲と応挙のコラボの屏風が見つかったそうです

          秋は少しずつやって来ていました

          例年より開花が遅れていた彼岸花を見に行きました。 川沿いの広大な敷地に群生しているのです。二週間あまり遅く行ったのに、例年の半分程の開花でした。夏があまりにも暑かったので、遅れているとの事でした。 今年は 新美南吉が「ごんぎつね」の中で、「赤い布のように」と描写した彼岸花の景観ではありませんでした。それでも、花を楽しみに来た人は引きも切らず押し寄せ、川べりはごった返えしていました。 犬を連れた人が多くて、あちこちで、吠えあう声が聞こえます。ベビーカーのような車には小型犬

          秋は少しずつやって来ていました

          「しゅわわん」という短いアニメ番組が有ります。

          お父さんとお母さんが聾者で、二人のお子さんは聞こえます。 その家族の日常をアニメにした番組です。 録画をして、何度も見ています。私も少しばかり手話を習ったので、手話番組を見るのは大好きです。 受け持ったクラスに感音性難聴の方が居たので、コミュニケーションを取るために手話を習ったのです。しかし、彼女は口話法で読み取るのでした。その頃の私は多弁で、しかも早口でしたので、なかなか彼女に理解して貰えませんでした。それで、今日の授業内容や発問を書いて渡していたのですが全てを書く事は

          「しゅわわん」という短いアニメ番組が有ります。