岡崎から視る「どうする家康」#20国会でNHKに注文をつけよう!
「どうする家康」はNHKでの放映です。当然のことながら受信料で制作されていますので内容についても関心を向ける義務があります。国会の総務委員会でも取り上げられます。国会議事録は無料で読めるものですので閲覧してみると面白いところです。
「どうする家康」については片山さつき参議院議員の質問があり、これをもとに考えてみたいと思います。
片山さつき参議院議員の質問が面白い
「どうする家康」は放映前の2022年3月の段階で片山さつき参議院議員が参議院総務委員会で質問しています。
地元への経済効果は大事な質問
さて、大河ドラマは経済効果も高いので地元選出議員がしつこく言うのは当然です。誘致合戦も多くあります。
片山氏は全国比例の選出ですが、総務委員会に所属しない他の地元議員が「これ言って下さい」と頼まれたのかもしれません。
しかしそうした同僚議員の依頼だとしてもNHKに注文をつけるのは当然であり、適切な対応として拍手したいところです。
ただ、その後どうなったのか、NHKから誠意ある回答あるとは思えないところは問題です。言いっぱなしになってないでしょうか。ここは片山氏にも注文つけたいところです。進捗状況聞いたはいいが「総合的に勘案し、しっかり検討し適切に」のお役所回答だけでは全く意味ありません。
7月20日に夏休みの宿題出されても、9月1日に宿題の提出をチェックしない教師で大丈夫なんでしょうか。
他の国会議員にもパスを上手に回して連続攻撃をもっとして欲しいところです。イチローがヒット撃ちまくっても後が続かないマリナーズのようでは困ります。
質問での敬意を表してと言うわけでもありませんが、清水ミチコさんのモノマネをご笑覧のほど。(モノマネある政治家は大物ばっかりだ)
「麒麟がくる」で丹波篠山を無視したNHKを許していいのか
「麒麟がくる」では京都の二之湯智参議院議員が問いただしています。
しかし「麒麟がくる」の放映ではドラマで丹波篠山の登場は無くナレーションだけの無視状態になってしまいました。10年ぐらい誘致をお願いしてきた地元の人が怒るのも無理ないと思います。
NHKの対応には疑問があります。二之湯議員の質問で出たNHKの見下したような態度、そして結果はナレーションだけ。地元の方が怒りを持った心情は理解できます。
NHKは受信料を何だと思っているのでしょうか。大河はプロデューサーのオモチャか?自民党は総務委員会でなぜもっと糾弾しないのでしょうか。追及の手ぬるさを感じます。
豊田市選出の八木哲也代議士も取り上げている。NHKの対応は?
なお、豊田市みよし市選出の八木氏も予算委員会で触れています。
NHKに聞く総務委員会での質問ではないのでNHKから回答無く残念ですが、予算委員会で出た事実をNHKがどうとらえるのか、注目されます。
「松平8代」で初めて松平親氏が国会の議事録で登場しました。国会議事録に残るというのは地味ながら意外にすごいことです。ついでに「松平町」も国会議事録に初めてのりました。
しかし「紀行潤礼」のコーナーでも豊田市に出番がない状態です。今のところ。八木氏の指摘や不満、というかボヤキはもっともです。
予算委員会での指摘をNHKは完全無視を決め込んでいたら受信料を払った地元は泣き寝入りするしかないのでしょうか。
八木氏の言う豊田市松平町については地元の青年会議所の方の案内動画があります。参考にどうぞ。
一向一揆に関連するお寺も2つもあります。
紀行巡礼のコーナーでは、前回の「鎌倉殿の13人」が伊豆と神奈川県に偏っていたように思います。今回は愛知県でもできるだけ幅広く出していると感じますが、もう一工夫必要というところです。
【追記2023年3月21日】
NHKのEテレで放送されている「先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)」で歴史居酒屋「知恵泉」が、愛知県豊田市に出張!徳川家康ゆかりの三河の地で、徳川軍団の強さの秘密に迫る、とのこと。
先の八木氏の予算員会での指摘が対応として実ったのかどうか。
博物館などで大河の映像の使用はできないのか?
各地に歴史博物館があります。公共の博物館の場合、大河ドラマの映像各シーン15秒や画像は無料格安で使用できるようにならないでしょうか。大河ドラマ館の期間限定ではなく最低3年は恒久的に使用ということです。
例えば、浜松市の歴史博物館があります。
例えば椿姫(「田鶴」)に関する展示があったとして、文字で多く書いたものを読むより今回の「関水渚」さんの熱演動画を15秒展示すればすぐ理解できます。それに迫力がある。
もちろん時代考証の「但し書き」は必要だとしても、映像を併用したエンタメを高めることで博物館を活用できます。それは観光振興にも役に立ちます。他にも神社仏閣は格安で画像だけ使用許可も考えても良いのではないでしょうか。繰り返しますがもとは受信料です。
NHKとしてできる「地域の観光振興」への「成果物の協力」です。このライセンス関係を調整し、例外的に認める制度を作れるのは政治の力です。
観光地で売られるグッズのライセンス料は妥当なのか
また、舞台になる街では、大河ドラマのロゴが入ったグッズが土産物で販売されています。
これはNHKの子会社のNHKエンタープライズのライセンス料としての収入になっていますがライセンスの単価設定や収入などについては問題ないでしょうか。そもそもが受信料で成り立っている公共性から、ライセンス単価の妥当性や、ライセンス収入規模の妥当性という観点の問題意識はもう少しあってしかるべきです。「子会社だから」ということでNHK予算の審議とは別で扱えないと言うのでは疑問があります。
国会で議論になるから大河ドラマ。それが嫌なら映画やれ。
大河ドラマは映画と違います。受信料を集めたNHKがやるから大河ドラマなのです。ここを勘違いされては困ります。
単なるドラマではなく、地元の経済効果も大きいだけに、この議論をするのは私たち有権者が選挙で選んだ議員のいる国会です。
プロデューサーが勝手にやりたい、口出して欲しくないのならNHKをやめて純粋に映画を作ればいいでしょう。公共放送のドラマを会長ですら口出しできない聖域でプロデューサーのオモチャにしていいはずがありません。
口出しがあるといいドラマができない?馬鹿言うな。それ言うなら口出ししないドラマで必達視聴率の設定を課したらいい。制作側の勝手でやっていて低視聴率や問題シーン等では批判されてしかるべきです。国会でも問題視するのは当然です。
前年の大河ドラマのHPもすぐに削除。いいのか?
前年の「鎌倉殿の13人」は大きく話題になりました。ところがHPもすぐに削除されてしまいました。ドラマそのものだけでなく、HPも受信料の「成果物」です。時代考証をどうした等貴重なものも多かっただけに削除は残念です。
また前年の大河ドラマの「紀行」で旅行に行くきっかけとする需要を軽視してないでしょうか。伊豆や鎌倉を旅行しようと思っても、現在見れません。コロナで不運だった「麒麟がくる」もそうです。この点も国会の総務委員会で取り上げて欲しいところです。
ついでにNHKのHPで言えばニュースはもっとひどい。報道内容を検証されるのを嫌がるのか、民放よりも早く削除されます。これは受信料を払っているだけに言語道断です。
受信料もある、監視の目を緩めてはいけない
こう言った点の監視、受信料の成果に対して、私たち有権者が選んだ議員が適切に注文が付けられているのか、考えることが民主主義として大切なことだと思います。
大河ドラマでも見てて「あれ?」と疑問に思ったことは、どしどし注文を付けることは、受信料負担のありかたとして当然です。その道具を「一票」として持っています。本稿でその事例を取り上げてみたのはそうした理由です。
おわりに放送法27条も読んで欲しいところです。
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