インセルの承認欲求を分析してみる - 蔓延する異性愛規範とマチズモについて
あるインセル男性(自称・弱者男性)の旧Twitter (X)上での投稿が以下のように非常に気持ち悪かったので、分析をしてみました。
↓【閲覧注意】当該ポスト(ツイート)
◾️女性の皆様へ
— 烏賊さぶ (@xLHogBxKi174302) August 17, 2024
おれのような弱者男性にも女体にありつく権利はあることをお忘れなく。
食わず嫌いしてないで弱者男性を愛する努力をしなさい。わかった?
それに対する私の批判もついでに載せておきます。あと、いま気が付いたんですがこんなのでも196も「いいね」がついているのが怖いです。
あまりにも認知が歪んでいる。不同意性交罪が制定された理由を知らない、他人に自分達を愛することを強要するカス。 https://t.co/0WYi7XoB7I
— にゃーん ∃ 😷 🌬️🌬️ (@nyangana313) August 27, 2024
さて、先ほどのポストですが、前半の「ありつく権利」云々には女性に対する性欲と支配欲が、後半の要するに愛されたいという部分には支配欲と承認欲求が、それぞれ表れていると考えられます。このカスの承認欲求が不満足な状態だと仮定した場合、誰から承認されていないためだと考えられるでしょうか。もちろん、彼が女性からあまり承認されていないことは、彼の不満の根本的な原因ではありません。
典型的な事例を考えるなら、この不満は大きく分けて3つに分けられると思います。
シスヘテロ男性社会からの不承認に対する不満
家族や親戚からの不承認に対する不満
自己承認できないことに対する不満
そしてこの3つの不満は、いずれも社会に蔓延したマチズモと異性愛規範が原因です。このうち3.については、「弱者男性」自身がマチズモと異性愛規範を内面化しているために生じる自己不承認による不満と言えます。
すなわち、マチズモと異性愛規範が消滅すれば、彼らの不満の根本原因は除去されるわけです。