しゃっくり

もやもやしたものに名前を付けたり、増えたにほんごを書き溜めておく雑記帳。

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マガジン

  • ざわりのはなし

    増えたにほんごのてざわり、はざわり、したざわり、みみざわり

  • 面倒をみる

    面倒を見ている生きものの観察日記

  • いつかの日の暮らし

    新しく家を買うことになったので、家に関することあれこれをまとめます。

最近の記事

妊娠するとか出産するとか親になるとか

 我が家はいわゆるDINKSで、今の暮らしにとても満足している。ただし、初産が高齢出産にならないタイムリミットには迫るところあと数年、不妊治療をするなら早いに越したことはない、ということもあり、どこかでちゃんと考えなくちゃいけない…ような気がする…… と思ったまま2年くらいを過ごしてしまった。  というのも、私は昔から生理痛が重い、というところから問題の所在がある。  生理のたびに1~2日目は腹痛と腰痛と頭痛と肩凝りと眩暈がひどく、PCも携帯も蛍光灯もまぶしく、生理痛が落ち

    • 秋口の生きもの(新しい生きもの)

       今年は北国も暑かった。  ロシアンオリーブは根が育ちまくった後に酷暑を体験して夏バテになるし、アップルミントも少し葉焼けしてしまった。バジルと大葉は元気もりもり。  後から来た金木犀は、さすが、本州の盆地で庭木として雑な扱いをしても毎年芳香を漂わせていただけのことはあり、直射日光もベランダの照り返しも物ともせず、ただただ新芽を木化させていた。淡々と伸びていく。  8月に多肉植物を始めた。新入りが増え、試行錯誤していたらあっという間に大きくなって嬉しい。 そのいち。Se

      • 痛みが愛だとは言わない

        一緒に暮らしているのに、一緒に暮らすほど、相手のことがわかっていないのだなあと思う。 何がきっかけで、心の中のどのあたりにぶつかってしまうのか、ささくれを生んでしまうのか。人の心の中の有り様は宇宙とか海とかに似ていて(どんな人のこころも)、入ってみないとわからないことが多すぎる。 自分が悪いのかもしれないと思うものの、何が悪かったのかわからないとき、何がどうなっているのか、どうしたらいいのかわからなくて途方に暮れてしまって、それで何もできなくなる時がある。 だって、間違えた

        • あいのうたのみみざわり

           久しぶりにMr.Childrenの「365日」を街中で聞いた。  わたしはアルバムの「SENSE」が発売されたときのドームツアーに行っていて、万単位を同人するイベントに行ったのは初めてで、記憶があるかぎりドームに行ったのは2回目で、すり鉢のような観客席の階段に目がくらくらした思い出がある。  ちょうど10年前なのだなと思った。  Mr.Childrenのことを好きな異性は周りにたくさんいて、よくCDを借してくれたが、当時とても好きだった人もMr.Childrenが好きだっ

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        • ざわりのはなし
          5本
        • 面倒をみる
          5本
        • いつかの日の暮らし
          6本

        記事

          生きもの進捗

           8月になって、ようやく雪国も日中の気温が30℃になった。ベランダまでは意外と日差しがあり、みるみるうちに伸びていく。  大葉は、肥料をあげるとようやく自信に満ちた風貌になり、おそうめんに活躍してくれている。スーパーで売っているような、わさわさしてて香りが強くて…とはなかなかいかないけれど、収穫はたのしい。  アップルミントもわっさわさになり、この間はミントティーとミント水にしてみた。ちょうど夏バテで胃壁がダメージを受けていた時だったので、ムカムカが抑えられたり、りんごの

          生きもの進捗

          いつかの日の暮らし進捗(7月連休)

           インテリア相談会に行った。  登場からサヨナラまで終始しゃなりしゃなりしたインテリアアドバイザーお姉様(きっと私の数歳上と数歳下のコンビ)が出ていらっしゃった。相談中、何度か”いま、誰が会話のボール持ってる…??”と迷子になり、せっかちな私は非常に疲れた。 ①キッチンの天板の高さのこと  85cmだった。典型的な高さだが、テーブルの高さとすると非常に微妙な高さ。お姉さまがお上品に「天板の高さとテーブルの高さが違ってもおかしくはないですよ〜」と宣ってくださったが、気になるも

          いつかの日の暮らし進捗(7月連休)

          いつかの日の暮らしに向けた欲望④

           もう息切れしてきたけど本番はこれから。  新居は、新築マンションによくある細長い部屋で、家の東半分に寝室と一部屋(夫の工房になる予定)があり、中央部に玄関と水回り、西半分にキッチン、リビング(とその横の第三の部屋)がある。2LDKに毛が生えた3LDK。西向きに大きな窓があるので、西向きの部屋というのだろう。  マンションは南北に抜ける太い道路のたもとにあって、正午以降からだんだんと日が差してきて、リビングに西日が入る(はず。たぶん。)。西日が入る家は、一般的には賛否両論があ

          いつかの日の暮らしに向けた欲望④

          いつかの日の暮らしに向けた欲望③

          寝室だけでめちゃくちゃ考えることがあった。 ・クローゼット・お洋服について  新居には、ウォークインクローゼット(寝室)、押入れ(リビング横の部屋)、クローゼット(夫の部屋というか工房)がひとつずつある。  全部形が違う悲劇だが、クローゼットは夫の工具やら革やらが収められていくはずなので、とりあえず考えなくていいだろう(使う人が考えるのが最適である)から、ウォークインクローゼットと、押入れのことをとりあえず考える。 ★床面にビニールマットを引く。  傷がつくと切なくなるの

          いつかの日の暮らしに向けた欲望③

          いつかの日の暮らしに向けた欲望②

          つづき。 ・寝室のこと  次の寝室は、窓(というかガラス戸)が東側を向いて、北側にも開けている。窓の前は平置きの駐車場だけど、その東側には低層アパートがあるから、年間を通してどのくらい日光が入るのかはわからない。窓の外には小さいバルコニーが付いている。 ★ バルコニーにケヤキの鉢植えを置きたい。おおきいやつ。  北東側を向くバルコニーなので、耐陰性のある植物を置きたいなーと思っている。お庭で小さく紅葉してくれたらすてき。雪国でも庭植えができるくらい耐寒性もあるので、雪が降

          いつかの日の暮らしに向けた欲望②

          いつかの日の暮らしに向けた欲望①

           去年、家を買うことになった。入居は年末の予定である。  これは、ただ、ただ、私の欲望を書き連ねるものである。 ・トイレのこと  水洗トイレになる。うれしい。心から歓喜。部屋が中年のはじまりくらいなのにリノベも何もされていなかったから、古式ゆかしき洋式だった(ほぼ丸洗いが可能という利点はあった)。もうそれだけで十分じゃないかと思っているが、欲望は深堀しておいたほうがいい。 ★照明に吹きガラスのシェードを使いたい。  藤原典子さんというガラス作家さんがすきで、「天気雨のグラス

          いつかの日の暮らしに向けた欲望①

          いつかの日の暮らしを決めたこと

           去年、結婚して2年目に、家を買うことになった。  未だ絶賛建築中で、年末に入居予定である。  引っ越し先は、今の家から40mほど西に離れた分譲マンションになった。  結婚と同時に、10年ひとり暮らしをした部屋から夫が暮らしていた部屋へ、夫の同居人を追い出して、おさまった。今の家は、夫がもう9年くらい住んでいる部屋で、私の前にルームシェアが2人いて、マンション自体がわたしと同い年の中年である。配管を通すための壁の穴が荒っぽい開けられ方をしていたりして、その穴の奥のことはあま

          いつかの日の暮らしを決めたこと

          生きもの収穫

           とにかくアップルミントが元気もりもりで、すぐに混み合ってしまう。  これは1週間前くらいの鉢の様子。とにかく伸びる。  鉢植えを広いものに変えてあげてから(「鉢上げ」というらしい)とにかく横からでもなんでもお日様に当たろうと必死に横に伸びている。かわいい。  ヒョロヒョロしてた茎もどんどん硬くなり、しっかりしてきた。かわいい。  おみせで、元気そうな子がいたら下さいと厚かましく頼んで選んでもらった生え抜きだったが本当に強かった。  この間収穫したあと、ちゃんと新しいのが

          生きもの収穫

          新しい生きもの

           家の近くに、花屋さんがある。  最近店舗をかなり近所で拡張したらしく、古い方の店舗は飛び地みたいになっている。母の日や父の日にアレンジメントをやってみよう、植物育ててみよう、みたいなワークショップみたいなイベントに力を入れていて、近隣農家から立派なお野菜(特に立派なのがレタス)を一緒に売っている。  これは、自分が植物を買ってみて(なるほどな。。)と思ったことなのだけれど、植物についていろいろ聞きたい。鉢をいつ拡張するべきか、殺虫剤を散布しすぎじゃないだろうか、どのくらいの

          新しい生きもの

          生きものはじめ

           人間以外の生きものと暮らしたことがなかった。  小学1年生のころに学研の付録で水棲生物を卵から孵したことがあったけれど、2週間もたたないうちに死滅させてしまったので、暮らしと言えるほどではなかった。  生きものと暮らしたかった、というほどではないものの自分が適切に世話をしないと死んでしまうという責任…というか、はかなさを見てみたい気持ちがあり、そして食い意地が突っ張っている私はベランダガーデニングをしてみようと思ったのだ。  6月下旬頃のこと。  上から時計回りに ・大

          生きものはじめ

          生ハムと罪悪感の舌触り

          好きな食べ物を聞かれたら、生ハムと答えることが多い。 日本人が好むピンク色でやわらかいものも、塩気が強くて長期熟成されているものも等価値でおいしいと思う。  生ハムに恋に落ちた瞬間のことは、数十年たった今も覚えている。  幼少期、一人っ子の父から生まれた初孫の私は、父方の祖父母からとてもとてもとても可愛がられた。  あるいは、父方の祖父はとても寂しがりだった。 (父方の祖父は、彼の日記において、 本当はみんなで一緒に暮らしたい・今日も孫かわいい・今日は孫から電話があった、よ

          生ハムと罪悪感の舌触り

          しがらみの手触りのこと

           10代の間はしばらく近くにいた人のことである。  その人の名前は上から下まで字面も読みも端正で、私は、その人の名前を呼ぶために何とかして仲良くなりたかった。  しかしながら、黒目がちの瞳に見返されると気が引けてしまったし、自分より白い肌にいつも少々面食らってしまったし、そのせいか、いつの間にか私よりはるかに上に位置するようになった表情も声色もあまり読み取れなかった(5年以上学籍を同じにしていて、学内行事も会話もあったのに、好きなロックバンドがあったことくらいしか属人的な特

          しがらみの手触りのこと