釈迦ヶ岳チャレンジ 移動運用
10月24日 吉野郡下北山村の釈迦ヶ岳(1,800m)に登り、移動運用をしてきました。釈迦ヶ岳での移動運用は、昨年秋に続いて2度目です。
釈迦ヶ岳に登ろうと思い立ったのは良いのですが、あちこち身体を壊して山から遠ざかっていたた為に、身体を作るという意味と、装備の点検のために、事前に二上山雄岳と金剛山で移動運用を行って、調子を整えて、装備に問題がないかを確認しました。
釈迦ヶ岳登山口は、標高約1,300mで、標高差500mあります。比較的なだらかなコースですが、私のような慣れない者は、アマチュア無線装備を背負って4~5時間かかります。必要最小限に抑えたつもりの装備も重たくて、肩が壊れてしまいそうで、怠惰な生活で弱り切った身体からは汗だくだくです。
あとからやってきた5人組パーティーのペースにつられて、去年は4時間半かかった山頂に、3時間ちょっとで到着することが出来て、ビックリしてしまいました。山頂を少し下った場所で、無線運用の準備をしました。
144/430MHzCW運用の設営しながら、ハンディー機FT-3D(2.5W)を使用し、430MHzFMでCQを出してみました。
他の周波数で交信は聞こえてきましたが、私のCQに応答はありませんでした。平日午前のCQは珍しいので、皆さん聴いていないのでしょう。
144.055MHzCW と 430.055MHzCW を行ったり来たりして運用しましたが、応答がありません。数日前に予行で金剛山移動をしたときには、たくさん呼んで貰えましたが、そのときはSNSや掲示板で、運用をお知らせ出来ました。しかし、釈迦ヶ岳では X(Twitter) に一瞬書き込みが出来たっきりで、携帯電話操作ができませんでした。
144/430MHzCWでの応答がさみしいため、運用をお知らせする意味を込めて急遽、10/14MHzでの運用を行いました。4バンドを行ったり来たりすることで、交信局数が徐々に増えました。
山頂到着時に早く流れていた雲が、どんどん濃く、また早く吹くようになり、雨が降っているのと同じような状態になり、正午を越えた頃には、嵐のようになってきました。14時まで運用しようと思っていましたが、機材が濡れるのが心配な為、12時半過ぎに撤収を決めました。
下山を開始したのは13時でした。少し降りたら、風は弱くなりました。
登りは、山頂に辿り着く事で頭がいっぱいでしたが、くだりは景色を楽しむ余裕も出ました。足下が濡れているので、木の根が張っていたり、こけの生えた岩場は良く滑ります。慎重になった事もあり、登りよりもくだりの方が時間がかかってしまいました。
アマチュア無線の楽しみ方は様々です。その中でも、山岳や山頂での移動運用は、普段からアマチュア無線を楽しんでいる方でも、いろいろな準備が必要だったり、勝手が違ったりするため、思い立ってすぐに出来るものではありません。多くを端折りましたが、釈迦ヶ岳チャレンジを安全に行うために手間暇を掛けました。大げさかもしれませんが、山登りとアマチュア無線を同時に行うのは大変です。出来ればはじめは経験者と同行をお願いし、コースが楽な、標高の低く、アクセスの良い山から、順序立ててはじめて欲しいです。事故無く楽しく、電波を遠くに飛ばしてやってください。
JL3TOG がんた 岩田こうじ
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