C-C-B楽曲レビュー㊻「東京…ナイト・フェイス」
「いつまで蒸し暑いねん!」と、
いい加減うんざりしている今日この頃。
ちなみに関東は去年は9月に
「原色したいね日和(爽やかで抜けるような秋晴の日)」だ〜
なんて話をしていた気がしたのですが、
今年は未だ「原色したいね日和」の日が来ていません。
去年書いたレビュー↓
ですが、確実に日は短くなっていますね。
帰宅時は夏場は明るいのですが、
この頃はもうとっぷり日が暮れています。
車で来ている日は都心を通過しますが、
夜の東京を走っていると、
「東京…ナイト・フェイス」がぴったり合いますね〜。
という事で今日は「東京…ナイト・フェイス」いってみましょう〜。
アルバム「冒険のススメ」の二曲めに収録されていますね。
この曲の頭に「ガコーン」という謎の音が入っているのですが、
80年代当時、この音はアルバム一曲目の
「JOKEじゃなしに I LOVE YOU」の後につく音なのか、
「東京…ナイト・フェイス」の前に付いている音なのかと
どっちだろうと考えていましたが、
「東京…ナイト・フェイス」の前に付く音だったんですね。
今はスマホに入れた曲をシャッフルで聞いているのですが、
「JOKEじゃなしに I LOVE YOU」の後はどうしても
この「ガコーン」が来る気がしてしまう。
作詞作曲は渡辺さん、編曲は大谷和夫さんとC-C-Bですね。
まぁーバブリーな雰囲気のナンパな曲ですよねー。
今は絶滅危惧種となった肉食系男子が闊歩していた
あの頃の時代を思い出させます。
渡辺さんらしいチャラ系の曲ではありますが、
こういうギラギラした曲でも渡辺さんが歌うと、
カラッとドライでそこまでいやらしさを感じないんですよね。
「JOKEじゃなしに I LOVE YOU」も
「艶やかな曲線を指先がそっとなぞる」なんて文字だけで見ると
相当際どいのですが(この曲は作詞は松本隆さんですが)、
渡辺さんが歌うとカラッと明るいムードになるから不思議です。
「急接近」の渡辺さん作詞バージョンもかなり際どいですが、
渡辺さんが歌うから「キャー(*/∇\*)」くらいで済むのでしょう。
「東京…ナイト・フェイス」も遊び人感満載なのですが、
どことなく真実の愛を求めて東京の夜を彷徨う
切なさ、物悲しさも感じさせる曲です。
しかしそこはC-C-B、切なさ物悲しさを内包しつつも、
サウンド的には全く暗さを感じさせず、
ポップでクールな都会の雰囲気に振り切っています。
特徴的なのはベース音とシンセサイザーですかね?
この二つの音が、クールで無機質な色味を出している気がします。
逆に所々に入ってくるコーラスは人の体温を感じさせて、
暗すぎず冷たすぎない感じに仕上げているんですよね。
出だしの「ガコーン」もインパクトあるけど、
追い討ちをかけるように入ってくる
「ワーワーワーワーワー」というコーラスも耳を奪われます。
そこから渡辺さんの「フゥッ!」という掛け声、
「トゥッ、トゥナイ トゥッ、トゥナイ」のコーラスもキャッチーですね。
ほんと、C-C-Bのアルバム曲は小技が練りに練られている気がします。
そのバリエーションが多いのがすごい所だと思うのだよね〜。
メンバー各々がそのアイディアを沢山持っているのですよね。
こんなバンド他にあるのかな?
(私はここまで深掘りできるバンド他にいないので、
ちゃんと比較できないが)
またこの曲はラジオ番組「気まぐれナイトフェイス」の
オープニングとエンディングにも使われていました。
その前番組の「バホバホ隊」は
21時台から23時台後半くらいまでの時間帯だったけど、
「気まぐれナイトフェイス」は0時台だったので、
一層夜感が濃い内容になっていましたね。
ラジオという媒体もそうだけど、深夜帯というのは、
特に思春期の頃は自分だけの秘密の空間みたいな、
大人の世界に踏み込んだちょっとの背徳感と
背伸びしているわくわく感に浸れる時間でした。
でもって「気まぐれナイトフェイス」が
一番くだらなくて(褒め言葉)際どかったよね。
「ゆり」とか「靴下のあみあみちゃん」とか、
この頃やってたんじゃなかったかな?
結構な事やらされてたよね。
メンバー今聞いたら黒歴史と思うだろうか?
それとも結構ノリノリで楽しんでいたのかな?
「ガッツン」が生まれたのもこの頃だったかな?
田口さんの大ボケが炸裂しまくってて、
関口さんも下ネタ全開で毎回夜中に笑いをこらえるのに必死だったな。
この間ヤフコメだったかで
「C-C-Bがなんであんなに売れてたのかわからない」という
コメントを見かけましたが、
C-C-Bの面白さはテレビだけでは決して伝わらなかっただろうと思います。
私はアルバムを買ったのがきっかけで、その音楽にハマり、
さらに深掘りしていくと、
メンバーのキャラがめちゃめちゃ面白かった事を知って
気がついたらどハマりしていました。
色々見た上で「どこが良いのかわからない」
というのだったら仕方ないですが、
テレビだけで判断してほしくないなぁというのが正直な所です。
なんか最後ラジオネタにそれましたが、
クールで熱くてバブルの頃の昭和の空気感を感じられる
「東京…ナイト・フェイス」、よかったら聴いてみて下さい♪