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C-C-Bってどんなバンド?①<メンバー、音楽性について>
日を追うごとにじわじわと
C-C-Bに興味を持っている人が増加している気がします。
メルカリではCDや書籍が、
ほんの数ヶ月前と比べるとかなり高騰していて、
それでもあっという間に売れてしまう現象が。
(「寝たふり」未だ買えず・・)
Spotifyでの再生回数も増えているようですね。
という事で、
C-C-Bの事をよく知らないけど知りたい方のために
私がこの半年近く見聞きしてきたコンテンツにより
溜まった知識をまとめてみました。
メンバーについて
まず、メンバー構成ですが基本的には5人です。
87年にギターの関口さんが脱退して4人体制になります。
内訳はリーダーでベース担当の渡辺英樹さん(ヒデキ)、
リズムギター関口誠人さん(ゴム)、
ドラム笠(りゅう)浩二さん、
キーボード田口智治さん(チュー)、
リードギター米川英之さん(米川くん)です。
この5人は性格が明るく、
非常に個々のキャラが立っており、
元気一杯の渡辺さん、
アダルトな雰囲気の関口さん、
愛嬌の笠くん、
おとぼけの田口さん、
無口で天然な米川くんと、
全員個性的で人間的にも面白い。
だいたい5人ものグループになると、
2、3人は存在感が薄い人が出てきますが、
C-C-Bは5人が5人ともそれぞれのカラーを存分に放っています。
SMAPや嵐も5人グループで個々のキャラが立って
それぞれ存在感があるけれど、
C-C-Bもそれに匹敵するか、
それ以上のメンバーのキャラの濃さがあります。
(テレビだけでしか知らない人は、
田口さんと米川くんの事を知らない人もいるかもしれませんが。)
おすすめはラジオです。
トークも勢いとキレがあり、ボケと笑い満載。
ぜひ聞いてみて下さい。
音楽性について
もともとは和製ビーチ・ボーイズをコンセプトに結成されたバンドなので、
最初は周りの大人たちにコーラスを叩き込まれました。
また、メンバーも高音域の声質でファルセットが出せる笠くん、
中高音域が出せる渡辺さん、
低音の関口さんが揃っていた事もあり、
コーラスワークは秀逸で、
楽曲の中でもコーラスを多用しています。
トップテンではアカペラを披露していたようですね。
もう一つ、アルバム曲の「Forever」はアカペラのみの曲です。
今ではゴスペラーズがアカペラで有名ですが、
それよりずっと前にこんな事やってたんですね。
初期の頃は売れるために、自分たちの色を打ち出すと言うよりは、
周りの大人の言う事を真面目に受け止めて演っていました。
彼らは飲み込みが早かったようで、
大御所の先生の教えなどどんどん吸収し、
今、一からアルバムを聴くと、アルバムが出る度に音楽性が
研ぎ澄まされていく事がわかります。
ブレイク前はビーチ・ボーイズテイストが強く、
ブレイク後はテクノや先進的な音楽を臆する事なく打ち出していました。
ラップは今でこそ普通に巷に溢れていますが、
J-POPのアーティストでラップの曲をシングルで出したのは
C-C-Bが最初なんじゃないかと思います。
少なくとも私はラップというものをC-C-Bで知りました。
歌のように一応旋律はあるけれど、
メロディって感じではなく「なんだこれは?」と思った記憶があります。
今のラップと比べると稚拙な感じではありますが、
ちゃんと韻を踏んでいたり
ラップをメジャーに広めたパイオニアと言っても
良いのではないでしょうか。
そんなラップを取り入れた曲。
「ないものねだりの I Want You」
↑この映像の笠くんの衣装が肩出しで色っぽいのだよねー。笑
アカペラにしろラップにしろ、
当時としてはまだ珍しい試みを打ち出していたC-C-B。
先を行き過ぎていただけに、
イマイチ世間一般からは理解されず、
ラップも面白バンドがおふざけでやっている程度にしか
見られていなかったようにも思います。
また、彼らのキャラクターが天真爛漫で気取った所がなく、
事務所もユルかったため、
バラエティーにもNG少なめで出演していた事から、
イロモノ的なイメージがついてしまいました。
今のゴールデンボンバー的な感じで見ていた人もいたかもですね。
(あそこまで過激ではないし、ちゃんと楽器は演奏してましたけどね。)
それはそれで親しみやすくてそれが彼らの魅力、
持ち味ではありましたが、
同時に誤解も生んでしまったかな。
本質はかなり音楽好きな人たちの集まりです。
個々の趣味趣向もそれぞれで、
渡辺さんと笠くんはブリティッシュ系ロック、
関口さんは歌謡曲、田口さんはプログレ、
米川くんはアメリカ系ロックを好んでいました。
そして5人中4人がリードボーカルをとります。
一人で一曲を歌う場合もありますが、
一曲の中で数人がスイッチするものもあります。
米川くんは関口さんが抜けた後に歌うようになります。
田口さんは「ないものねだりの I Want You 〜ゼイ肉MIX」と、
関口さん脱退後のライブで関口さんパートを歌ったりしていますが、
基本的にはボーカルはとっていないです。
実際メンバーが担当する歌の傾向は
渡辺さんが明るいポップ系か甘めバラード(後期はハードロック)、
関口さんがグループサウンズ的なもの及び歌謡曲っぽいもの、
笠くんはファンタジー系かハードロック、
米川くんがハードロック及びフュージョンやシティポップ的なもの、
そんな感じで分かれています。
各々が引き出しが多く、それが×5人という事で、
曲のレパートリーが多いのはさることながら、
アレンジも隠し味的な小技が随所に効いていて、
音楽的センスの良さや知識の豊富さが伺えます。
C-C-Bの曲は耳馴染みが良いのを通り越して、
体に浸透して中毒化してしまう不思議な魅力があります。
そして聴けば聴くほど味が出る。
それはきっと音楽の作りがしっかりしているからであり、
だからこそこうやって何十年経っても
色褪せないのではないかなと思います。
曲を聴くときに歌詞を重視するか、
音を重視するか人によって分かれますが、
C-C-Bは完全に「音」のバンドです。
なので歌詞を重視したい人からはチャラく感じるかもしれません。
ですが、音に関しては何だかわかんないけど楽しくなるとか、
わくわくするとか、そういう音楽性に長けた人達だと思います。
インスト曲が数曲あるのですが、
メンバーみんな水を得た魚のように嬉々と演奏する姿を見ると、
この人たちは楽器の人なのだなと思いますね。
インスト曲の「赤いセーターの女の子」
(関係ないけどなんでこのタイトルなんだろう?)の
ライブの映像がめちゃめちゃかっこいいのでぜひ見てみて下さい!
C-C-Bの印象変わるかも!?
あぁ、結成当時の話まで書こうと思ったのに、
すでに2500文字を超えてしまった・・。
続きはまたその②に分けて書きます!
各メンバーを深掘りした記事はこちら↓