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真夏のエジプト旅行【その4】階段ピラミッド&ウナス王のピラミッド📸

 観光1日目は、ピラミッド三昧。午前中は全部で4つのピラミッドを見学しました。

 そのうちの一つ、階段ピラミッド。

 まさに、教科書で見たとおり…階段状のピラミッド。ギザの正三角錐のピラミッドに辿り着く前の、試行錯誤段階のピラミッドです。第3王朝のジェセル王のもの。地名から「サッカラのピラミッド」とも呼ばれているそうです。

 そして、そのそばにあるのは、ウナス王のピラミッド。

 表面の石はほぼ無く、崩れかけていました。でも、このピラミッドの素晴らしいところは、外見ではなく、内部だったんです。

 崩れた丘のふもとに、埋もれるようにある入口から内部に入りました。長い下り坂。壁面には複雑な紋様。光を当てると人の形が浮かび上がりました。一部彩色も残されていました。

 道はどんどん細くなり、最後は四つん這いでなければ通れない、四角くて狭いトンネルが。地中深いところで、あの狭さは閉所恐怖症の私には結構怖かったです。それでもなんとか頑張って這っていくと…。

 ぱあっと、天井の高い空間が広がりました。玄室にたどり着いたのです。広いのは分かるけれど中の照明は少なく、薄暗くて、何があるのか最初よく分かりませんでした。そこで、ガイドのマットさんが、壁を懐中電灯でサッと照らしました。光の先に浮かび上がったのは…。

 壁一面にびっちりと彫られたアイコンのような文字。「ピラミッド・テキスト」。ものすごい量の文字がありました。圧倒されました。

 玄室内は撮影禁止でした。でも、この素晴らしい光景を写真に残せないなんて…、と思っていたところにマットさんが一言「彼にチップを渡せば、写真を撮らせてくれるかも」と。

 玄室内には監視役の男性が一人。観光客とは違う雰囲気で、周りをギロリと見渡しながら立っていました。チップを支払うことを了承すると、マットさんが交渉に行きました。見事、商談成立。

 強面の男性は一気に笑顔になり、自分の懐中電灯(かなり明るいやつ)で壁を照らし、分かりやすい文字(鳥の形や刀とか)の説明や、斜めに当てると別の紋様が浮かび上がる様子など、実にサービス旺盛でした。

 そして、記念写真を撮ってあげるからと、カメラを取ると、バッチリフラッシュをつけて写真をたくさん撮ってくれたのです。

 マットさんにカメラを持たせると、自分も一緒に入って記念写真を撮ろうと言います。それで、こんな感じ。

 最後は、入口の狭さを強調するような写真を撮ろうと、(他の人の出入りは全く気にせずに)あのトンネルの中に入って、はいポーズ。

 地上に戻り、ピラミッドの周りにある葬祭殿の見学をしました。ピラミッドはそれ単体であるわけではなく、葬祭殿や参道等付属の施設とともに「ピラミッド複合体(ピラミッド・コンプレックス)」を形成しているそうです。ここでは、林立する大きな柱や、石段のようなものがあり、いずれも修復作業中でした。

 帰り間際、通り過ぎようとした遺跡の修復現場。底の方で作業をしているようでした。英語で「Hallo〜‼︎」と声をかけると、地中の現場から若い男性の声で「Hallo〜‼︎」。「From JAPAN!」と言うと、「コニチワー」。

 ちょっとしたコミュニケーションも、楽しい思い出です。

















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