見えなくてもkindle出版
コロナ禍になり、友人の尻馬に乗ってNoteを始めた。
お金が儲かるような有益さもない地味なテーマだし、フォロワーを増やしてバズって
やろうなんて野望も特になかった。第一そういう裏技も知らないのでとにかく読む人
なんているのだろうか状態で記事の数だけ増えていった。
そんな中、「Noteにはkindleで本を出している人も多いから、かわいさんも出してみ
たら」なんて勧めてくれた人もいた。
しかし私の記事なんて読んでくれている人もわずか。ほとんど自己満足の世界である
。
そう思いながらも調子に乗って調べたところ、こりゃ見えなきゃできないやつじゃん
!!やはり世界はバリアでできていた。私は秒で諦めた。
そしてある日、推しNoterのローローさんがなんと大スペクタクル歴史小説を上梓し
た。
これは是が非でも読まねばと早々にkindleで購入
Amazon.co.jp: エジプトの輪舞 <歴史ロマン小説>上巻 (ノンフィクションロマン
小説) eBook : 白川 雅: 本
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Amazon.co.jp: エジプトの輪舞 <歴史ロマン小説> 下巻 (歴史ロマン小説 ) 電子
書籍: 白川 雅: Kindleストア
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Amazon.co.jp: 【改訂版】エジプトの狂想 ~エジプトの輪舞シリーズ~〈歴史小説
〉 eBook : 白川雅: 本
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小説は期待以上に面白かった。
Kindleを音声出力して読んだのだけれど、歴史上のあれこれがかなり込み入っている
のでできれば朗読図書で読みたかった(涙)
誰か音訳図書にしてくれないだろうか。オーディブルにしてくれてもいいです。
早速調子こいて感想文やら何やら書いていたら、なんとご本人と直接つながることが
できた。今時のSNSマジックである。そして何とローローさんからもkindle出版を勧
めていただいた。
私が「見えないからごにょごにょ」と言っていたら、何と恐れ多くももしよければと
お手伝いを買って出てくださった。なんという光栄!!
盲人は誰かが手を差し伸べてくれたときにそれをムンズとつかまなければ一生何もで
きない。私は無理のない範囲でということで、ローローさんのご好意に乗っからせて
いただくことにした。
ところで私はNoteの中で自己紹介的なものは書いてこなかった。
どこの誰かも知らない障害者のバイオグラフィーなんて誰も興味なかろうと思ったか
らだ。
しかし本と言う体裁を取るなら、「これを書いているのはこういうやつだ」と言う前
提が必要だろう。
バックグラウンドを知ってもらった上で私はこう思ったあぁ思ったというのを書かな
ければ、こいつは何者なのだという事で終わってしまう。
なので自分のプロフィールを書き足した。
それから採用したNote記事は初期の頃に書いた内容が多く、短いし今にもまして適当
だったのでそれに加筆訂正した。
障害者関係の本はいくつか読んだ事はあるけれど、大抵自分がどう生きてきたか、自
分がどう頑張ってきたかというような自分史的な内容が多かった。
私もどんどん視力が落ちていく中で、いろいろなことを感じてきた。
しかし日々疑問に思っていることに答えてくれている本にも、考えてきたことと同じ
ような内容を書いている本には今まで出会ったことがない。
だから私はこの機会に私が見えなくなってきてから感じてきたことの集大成として本
にまとめてみようと思った。
中には当事者にめちゃくちゃ文句を言われそうな内容もある。
ネタにした友達から文句を言われそうな内容もある。
それでも私が書いたものが、「そんなわけないじゃん」と議論のきっかけになってく
れたりすればそれはそれで面白いと思っている。
だから評価で1をつけられても、それは私にとってはある意味勲章だ。
本を作るにあたってはローローさんには思いのほか苦労をかけてしまった。
もともとの原稿が誤字脱字だらけなので、それを修正していただきさらに目で見やす
いように加工していただいた。
表紙も作っていただき、写真も挿入していただいた。
猫の写真は私が中学生の頃に飼っていたキジトラのメス。ボブテールが愛くるしいハ
ンス猫です。
初めにアップロードする際にタイトルの文字がうまく入っておらず、取り下げたり再
アップロードしていただいたりした。
どうやら私のパソコンは音声ソフトが入っているためかなり重たく、文字入力も一つ
一つがっつりタッチしないと文字に反映されないらしい。
私もこのことを知らず、後でパソコンの先生に聞いたらその通りだと言われびっくり
。
私は音声のフィードバックを聞きながら入力しているので見える人に比べるとキー入
力が格段に遅い。
以前見える人に作業を手伝ってもらったときに、彼女のキー操作が早すぎて出力音声
は全くついていっていなかったのを思い出した。
私もどの作業がどう大変なのかあまりわかっていなかったので軽くお願いしてしまっ
たけれど、今回は本当にローローさんにはお骨折りいただいてしまった。
見えないと作業の大変さを理解しないで見える人にお願いしてしまうことがあり、後
で気まずくなってしまうことがある
そういう時は本当に申し訳ないと思う。
見えているからといって、何でもかんでも魔法のようにパッパとできるわけではない
。だから見える人たち、大変だったときは大変だったよと言ってほしい。
それでも今回、絶対叶うはずがないと思っていた本の出版と言う夢が叶ったのはひと
えにローローさんのおかげです。もう感謝の使用もありません。