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つれづれ…なるままに。128。
嫌になるほど、良い天気です。
自粛ムードで本屋も行けない!と嘆いていたら、ふと。
「学校図書館があるじゃない!」
職権乱用です。気がつくの遅すぎ!
というわけで、ポチポチ読んでます。
『54字の物語』は児童の間で大ヒットして、棚に並んだとたん、戻ってこないシリーズです。
たまに、残っていると
「あった~!」
と、喜んで借りていきます。
これは『54字』という制限のなかで書かれているショートショートより短いお話で、次のページに解説が書かれている、という仕組みになっています。
これが、この本を見ながらの、子ども同士のやり取りが面白いんです。
最初に読んだ子が「これ面白いよ~」と勧めます。
でも、友だちは「なにこれ~?」と、うまく理解できないときがあると、最初に読んだ子が「だから~」と説明を始める、すると、はじめはよくわからなかった子が「あーそうゆうことね~」となり、コツを掴んでハマる、という流れです。
まさにコミュニケーション力!
この連鎖で、本棚に戻ってきません。
今、やっと私が読めました。
1巻目を読んで、私が「これはいいなあ」と試しに1冊だけ入れたら、子どもたちから
「先生~アレの続きが出てるんだけど!買って!」
との要望があり(私が買うんじゃなくて、学校が買うんですけど)揃えました。
まだ、続くのかしら?
なかなか工夫された、面白い1冊です。
『大渋滞』(いとうみく/PHP)は、中学年には、ちょっと重いテーマかなあ~という感想。
両親が離婚することを知り、最後の家族旅行になったはず。ところが、トラブル続きでお互いの家族の良いところ、許せる気持ちを丁寧に書かれています。
児童書なので、簡潔に物事は運ぶしスルスルと読めます。小学校三年生の主人公・麦は、ちょっと大人っぽいかな?とも感じましたが、思いを言葉にできないもどかしさや、子どもだからといって話してもらえない悔しさなど、子どもたちも、いろいろ抱えて悩んでいるんだよ…と、大人に伝えたい作品です。
職権乱用は…まだまだ続きそうです。