【心地よい場所を見つける】みんなと同じようにできない

🐱
なまえは にゃー
のんびりひなたぼっこがだいすき
ぼくのとなりでひなたぼっこしている人が話しかけてくる
今日はこたつでぬくぬくしている
どうやらぼくは生きづらさを感じるお悩みに気づきを与えているようだ
ゴロゴロしているようで仙人のような、自由な猫

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🐱 (👱‍♂️の家のこたつでぬくぬく) ほぇ〜、やっぱりこたつはいいよねぇ

👱‍♂️ 寒くなってきたよね、一緒にみかん食べよう はい、これにゃーの分ね

🐱 ありがとう、これおいしいね

👱‍♂️ ちょっと長くなるけど聞いてくれる？

🐱 (からかうように)えー、長いのはちょっとー

👱‍♂️ あはは、にゃーらしい
  　子どものころからずっと思ってきたことなんだけど、
  　ぼくはみんなと同じようにできないんだ

🐱 うんうん

👱‍♂️ なんていうか、自分だけすぐ息切れしちゃう感覚というかね
  　みんなイベントやその後の打ち上げとかやっても次の日も元気でさ
  　みんな疲れたって言ってるけどちゃんと仕事できてる
  　自分は本当に疲れ切ってしまって着替えることすらできない
  　体力がないのかな？って思って体力をつける努力をしても変わらず
  　「みんな一緒。自分だけ違うと思うな。みんな頑張ってる。」
  　って子どものころからずっと親から言われてて、
  　自分は頑張りが足りないとか我慢できないんだって思ってきたけど
  　でも30年も努力してきてできないってことは、
  　できる日はもう来ないんじゃないかなと思ってさ
  　みんなと同じようにできないまま、
  　どうやって生きていけばいいんだろうか…

🐱 ずっと周りを見て努力してきたんだね、
  　なかなかできることじゃないよ、すごいね
  　おうちの人には、自分だけが頑張っているから疲れちゃう、とか
  　自分は特別だから人と違うんだって言っているように聞こえたんだね
  　本当はみんなと同じようにできるようになりたいからこそ
  　相談したのにね
  　みんなと違うなぁって思うとき、他にもある？

👱‍♂️ 近ごろはもう何でもかんでも思うよ
  　どうしてみんなこんなに大変な毎日をなんだかんだ言いながらでも
  　できるんだろう
  　休みの日は旅行行って次の日から仕事できるの、なんで？
  　仕事終わりに飲みに行って、
  　なんで帰ってからシャワー入る体力あるの？
  　とか、かなぁ…
  　とにかくみんななんでそんなに元気なの？って思うよ
  　みんななにか秘密の実を食べたりしているんじゃないか、とかね(笑)

🐱 うんうん、
  　みんなとは体力の消耗と回復のスピードが違うんじゃないか
  　って感覚かな？

👱‍♂️ (💡)そうそう、そんな感じ
  　前に本屋で「HSP」の本を見つけて、これかな、なんて思ったけど
  　それがわかったからと言って自分も周りも変わるわけではないからね
  　で、結局どうしたら社会に混じって生きていけるのさってなってる

🐱 そうなんだね、自分を知るってことでは一歩進めたわけだ
  　そもそもきみは社会に溶け込むってどういうことだと思ってる？

👱‍♂️ ん？学校でやってきたように、
  　大体標準的にできて、迷惑をかけるほどできなくもなく、
  　成果があるなら抜きん出て目立ってもよし、
  　仕事で生産性を下げない毎日を淡々とできるってことじゃないかな
  　ぼくは、それが毎日できない
  　一日やることすら全国大会のごとく緊張するし体力を使ってしまう

🐱 ふむふむ、そのために一生懸命「標準の毎日」の努力をしてきたんだね
  　じゃあ、
  　この努力をしなければきみはどういう毎日を過ごすんだろうね？

👱‍♂️ うーん、そうだね、
  　ぼくは考え事をしたり家の掃除をしたり花を育てたり
  　いろんなことをちょっとずつ、そんな毎日を過ごすよ

🐱 その過ごし方は、社会に混じっていないのかい？

👱‍♂️ (💡)あ、全然そんなことないね、そういう人たくさんいるよね

🐱 きみは学校生活のような「標準の毎日」って憧れだったんじゃないかな
  　子どものころから自分の「できない」に目を向けて
  　一生懸命努力してきたからこそ、
  　「持っているもの」が見えなくなってしまったんじゃないかな
  　自分が持っていないからこそ憧れるし、
  　そうなれるように努力も惜しまずできちゃう
  　でも本当は
  　長い年月をかけて行き止まりに向かっているようなものだよね
  　きみにはきみの永遠の道があるのさ

👱‍♂️ あーそうかぁ、確かに、バリバリのビジネスマン、夢だったなぁ
  　子どものころからスピード感のある、スマートで気の利く感じ、
  　憧れてたなぁ…
  　それと同時に、どうしてかわからないけど主夫にもなりたかった
  　おうちを明るく暖かくして家族を待ってるっていう…
  　真逆の夢があって変だなーとは思っていたけど
  　心の奥底で、きっとわかっていたのかもしれないね

🐱 うんうん、
  　本当はのんびり屋さんなのにスピード感って難しいし、
  　逆に、
  　せっかちさんなのにゆっくりやるってとっても難しいことなんだよ

👱‍♂️ (💡)そうなの？ 速くできるならゆっくりにもできるけど
  　ゆっくりしかできない人は速くはできないって思ってたから
  　とにかく速くできるようにならないと
  　誰にも合わせられないって思っていたよ

🐱 社会は全てこの速さとかって決まっているわけじゃないからさ、
  　自分の速さにピッタリくる場所を見つけられるといいよね
  　きみは今までの場所が、
  　自分の呼吸とピッタリきている場所じゃないから
  　消耗も激しくて回復も遅いんじゃないかな
  　きっと憧れていたから、
  　自分からより速いところを探し求めていたんだね
  　今までの場所は他のピッタリくる人がちゃんと座るから
  　辞めたって悪いなぁとか思わなくて大丈夫
  　きみのピッタリくる場所で待っている人も必ずいるよ
  　等身大の場所を探してみたり
  　あるいは自分で作ってもいいんじゃないかな
  　きっときみが居心地のいい仲間にも恵まれるさ
  　ぼくときみもまぁまぁいいじゃないか

👱‍♂️ にゃー、まぁまぁってー(笑)
  　そうだね、ぼくはにゃーとこうやってこたつでみかん食べてるの、
  　とっても心地いいよ
  　ぼくもぼくの場所で元気に生きていきたいな ありがとうね、
  　はい、このみかんお土産にどうぞ

今日の一言

自分を責めない道の憧れかどうか、考えてみよう